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47本目 ページ47

いよいよ体育祭の当日

生理用の薬も飲んだし準備万端だ

晴れ晴れとした吹奏楽部の演奏と共に行進、校長やPTA、市長の式辞など開会式をぼんやりと済ませ

いよいよ競技開始だ。

私たちの学年が出るもので一番初めにあるのは徒競走か。

徒競走は男女200メートル、500メートル、1000メートルとある。

本来なら私も参加したいところだが
一人2種目と決まっているため、他の人たちに任せている。

「お、高橋が1000走るぜ。」

窪谷須が私を手招きして、高橋を応援しようと呼んでいる。

1000高橋なの??大丈夫か

「ごめん私たち受付の仕事あるから」

「悪いな亜蓮!」

私と海藤は体育委員なので、受付の仕事のため一旦クラスから離脱。

ふたりでしばらく受付の仕事につき、
戻る頃には二人三脚の時間で
海藤は慌てて入場門へ。私はクラスの応援席へ。

「ただいま」

「おう、おかえり」

さりげなく窪谷須の隣へ座る。

「次、海藤と斉木だね」

「あいつら大丈夫かよ」

練習では転んで足を痛めていたけど
そういえば大丈夫なのかな?

「あれ?才虎は?」

「あいつならあそこだ」

窪谷須の指差す先をみると
才虎財閥が特設したのか、
いつのまにか才虎専用応援席が(とても見易い場所)

しかし才虎さんの姿は見当たらない

「俺様ならここだ」

唐突に後ろから声がしたので振り向くと才虎さんが黒服に日傘をさされながら立っていた。

「俺様の特別応援席はVIP席だぞ。特別にお前を招待してやろう、A。」

「ええ、恥ずかしいよあんなとこ…」

冗談じゃないぞ

「才虎さんもこっちきて皆で応援しようよ」

「断る。こんな薄汚い貧乏人の寄せ集めの中にいられるか。」

「そんなこと言わないでさ」

思わず、何も考えずに彼の手首を掴んで引くと、
彼は大きくビクッと反応した。

あ、やば

貧乏人が気安く触ったの良くなかったかな

彼の顔色を伺うと、顔を耳まで真っ赤にさせていた。
うわ、めちゃくちゃ怒ってるんじゃないのかこれ

「そ、そこまでいうなら…ふん、まぁいい。」

あれ、そうでもないのかな

彼は黒服を数人呼び、学校の椅子ではなく別の綺麗な椅子を私の隣に用意させ、大人しく座った。

「お前なぁ…」

「おい、根暗貧乏と小貧乏が走るぞ」

窪谷須の台詞を遮り、
校庭の奥を指差す。

「ほんとだ。
海藤ぉー!斉木ぃー!!」

「がんばれーー!!!」

ここから大声でエールをおくる

スタート開始からグダグダな二人を、笑いながら怒りながら3人で見届けた。

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doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…!!タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…!私も以前から密かに拝見させて頂いてました!控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております! (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:doku | 作成日時:2018年11月12日 17時

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