46本目 ページ46
色々あったが無事準備は終わりだ
最後に集められた体育委員の最終確認を終えて、ようやく帰宅が出来る。
「A、一緒に帰ろうぜ。」
同じ委員の海藤と二人きりで帰るのは２回目だ
「うん」
時間は最終下校をまわり、
日は沈みかけていた。
「仲直りできて良かったな。」
隣を歩く彼があのときの優しい目で笑い掛けてくれる。
「あいつら昨日、『どうしたらいいんだ！』って俺に迫ってきてよ。」
「はぁ、それでね。事情は知ってたんだ」
「あぁ、だがだからと言ってあの二人が誰かのためにああやって協力し合うなんて、俺も意外だ。
よっぽどのことだったんだろうな…」
そういう彼はどこか切なそうな顔をする。
「窪谷須、情に熱いしね。才虎さんもプライド高いし」
「いや、それだけじゃない気が…」
「え？」
突然ぼそぼそと話し始めたのと、
通りかかった車の音でよく聞こえなかった。
「いや、何でもない」
交差点に当たり信号で立ち止まる。
そういえば、先程から何気なく私を歩道側に歩かせて
自分が車道側に来るように立ち回っていることに気がついた。
デリカシーなさそうなのに、紳士なんだな
「なぁA」
「ん？」
「明日は頑張ろうな。そ、それと、最後また、委員で片付けがあるだろ。あれが終わったら、は、は、話があるから…」
妙に辿々しくなる。
「トイレ行きたいの？」
「違う！！！」
なんかこのやり取り前もやったな
「ふ、ふはは貴様にはまだ我々の仲間となるための合言葉を教授していなかったからなぁ…！！
明日の撤収後教室で待ち合わせだ。
誰にもつけられていないか、警戒して一人で来てくれよ…」
「え？何それ…今じゃ駄目？」
「駄目だ！そ、その外じゃ危険すぎる、ダークリユニオンの手下が常に俺様を監視してかぎ回っているからな。
奴らにこの合言葉は決して知られてはならない…！」
なんだかよくわからんが
本当によく分からないな。
何を教えられるんだ…
「とにかく話があるから来てください！」
もうやけになっているじゃないか
「うん、まぁ、…分かった」
ひょっとして、何か相談事かな？
なら付き合ってあげよう。
なんだかんだ、彼には助けられてるし
出来ることならなんでもやる
「じゃあ、私こっちだから」
「あぁ、気をつけて。また明日」
いよいよ明日は人生最後の体育祭
何だか、張り切ってしまうな！
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doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…！！タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…！私も以前から密かに拝見させて頂いてました！控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております！ (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：doku | 作成日時：2018年11月12日 17時
