42本目 ページ42
「おはよう。」
翌朝、登校してすぐに挨拶を試みる。
何か言われるかなと思ったけど
「おう。」
窪谷須がそう一言答えただけだった。
才虎さんは何も言わなかった。
もう少し二人とも、何か言ってくれることを期待していた自分がいたから
なんだか悲しくなってしまった。
怒ってるのかな、とも思ったけれど
その日は目の前で窪谷須と才虎さんが口喧嘩を１度もしなかった。
むしろ、きちんとコミュニケーションをとっている。
窪谷須がうとうとしていたら、
「おい、当たっているぞ」
と、初めて才虎さんが窪谷須を起こしたし
「お前このプリント貰ってたっけ？提出明日までだぞ」
時折金持ちの都合で学校を休む才虎さんのフォローを窪谷須がしていたし
海藤もそんな二人を暖かい目で見ている。
どういうことなのだろうか。
私を敵に回すことで結束力が逆に高まったのだろうか。
『おい、課題を集めたいんだが』
「え、あぁ。…先生に頼まれたの？」
休み時間、自席でぼんやりしていると斉木に声をかけられる。
私の質問にこくんと首を縦に降ると、手で催促してくる。
「ねぇ、あの二人なんか変じゃない？」
ノートを渡しながら小声で問いかけてみる。
斉木なら何か知っているのではないか
『…態度で示そうとしているんじゃないか。』
「え？」
意外な返答に顔を向けたら既に彼は別の人のところへ行っていた。
私が喧嘩ばっかしてることにイライラしていたから
謝罪のか代わりに、ちゃんとチームワークができるということを目の前で示してくれているのか？
まさか…
再び前の二人に目を向ける。
一見普通にコミュニケーションをとっているようで、実はぎこちない。
目線をずらした先にいた海藤と目が合う。
彼は私の顔を見るなり
大丈夫だ とでもいうように、微笑み掛けてくれた。
そうだったのか。
貴方たちがそうやって誠意を示してくれているというのならば
私も意地を張っていないで、示さねばならない。
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doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…！！タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…！私も以前から密かに拝見させて頂いてました！控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております！ (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：doku | 作成日時：2018年11月12日 17時
