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無事装着し終え、また階段のところに戻ると、また同じように階段で座っている斉木とばったり出会った。
「海藤はどうしたの？」
そっと指差す先では海藤が窪谷須と才虎さんにつかまっていた。
何やら話をしている。
さっきのことで愚痴でも吐いてんのかな。
「そういや、斉木って窪谷須たちの前の席じゃん。窪谷須と才虎さんの喧嘩、煩わしいと思わない？」
何となく私も話を聞いてほしくなって
この人が聞いてくれるのかは知らないけど。
「２年のときからずっとあんななの？」
『僕にとっては海藤も窪谷須も燃堂も全員煩わしい。
あの二人は初対面からああだが、確かにここ最近は目に余るな。』
「だよね。こんなにピリピリしてなかったよね…何か原因でもあんのかな。」
そうぼやくと斉木がじとっと私の方を見る
「え、なに？」
『いや、何でもない。』
私のせい、とでもいうのか…
確かにリレーの順番を決めるとき、
二人が並ぶのは避けるべきだったよな
「やっぱ私のせいか…」
『いや、そうじゃないんだが…』
海藤と話をしている窪谷須と才虎さんの３人をぼんやり見ながら
さっき放った言葉にじわじわと後悔を感じてくる。
「斉木、ちょっと聞いてくれる？」
斉木は特に返事はしなかったが
私に目線を向けてくれている。
「私、窪谷須と才虎さんに酷いこと言っちゃった…どうしよ」
『…謝ればいいんじゃないか』
少し間があってから返事が帰ってくる。
「許してくれるかな」
『それは知らない。』
そりゃそうだろうね
「私、リレーのアンカー自信ない。」
先陣切って、リレーの選手になったり、アンカーを任されたりしたが
実はリレーは陸上の中で最も苦手な種目だ。
中学二年の頃、チームワークが苦手で
メンバーとうまく連携とれなくて
そのうえ、試合でバトンを繋ぐのにも失敗をして、
たくさん避難を浴びたし、恥もかいたし
少しだけトラウマだ。
走るのは好きだけど
個人競技のほうが得意だった。
私が失敗しちゃいそうだ。
『君なら大丈夫だろう。』
また、しばらく間を空けてからそう答えてくれた。
「なんかごめんな、変な話して」
座り込んでいた階段から立ち上がり、大きく息を吸った。
もう今日は帰ろう。
「斉木も海藤と二人三脚、頑張ってね」
あぁ、と返事が帰って来た気がしたのでそのまま荷物だけ持って、その日は黙って帰った。
リレーが始まる前には謝ろう、きっと
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doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…！！タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…！私も以前から密かに拝見させて頂いてました！控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております！ (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：doku | 作成日時：2018年11月12日 17時
