32本目 ページ32
今日は体育祭の種目を決める日だった。
朝、一時間目の体育の時間を削って行われる。
「男女混合リレーを希望する人は居ますか?」
特に立候補をする者はいないものの、
皆口々に灰炉や燃堂、その他運動神経の良さそうな人を推薦している。
「じゃあ男子は灰炉、燃堂…それから、前に言ってた亜蓮と才虎でいいか。女子はどうする?」
海藤が黒板に名前を書いてくれている。
「女子は私…それから、うーん。50メートルのタイム表を見る限り、心美ちゃんが上位なんだけど、どうかな?」
「えっ、私?」(いいのかしら、私が出たら皆私の走る姿に見とれて、勝負にならなくなっちゃうけど…)
心美ちゃんを指名するとクラスの男子がざわつきはじめる。
「照橋さんが出るのか?!」「照橋さんの繋いだバトンを受け取れる?!」「なら俺も出たい!」「俺も!!」
「ええ、ちょっと待ってよ…」
それだと収集がつかない。駄目だなこれは…
「やかましい、貧乏人共!金をくれてやるから黙ってろ、男子のメンバーは今しがた決まったのだ。」
才虎さんが一喝。(金をばらまいたけれども)
助かった…案外頼もしい面もあるんだな。(金はばらまいたけれども)
「心美ちゃん、引き受けてくれる?」
「そうね、Aちゃんが指名してくれたし、私もクラスの役に立ちたいな…足を引っ張らないように頑張るね。」
健気だなぁ。ありがたい。
「ありがとう。あとふたり…うーん、目良さんはどうかな?」
「私はパン食い競争に出たいので…ふへへ、」
おっと、既によだれが…
「おもしろそーだから、あーしも出たーい!」
元気に立候補してくれたのはギャル系占い師、命ちゃんだ。
運動神経も悪くはない。
「ありがとう、助かる。あと一人はどうしようかな…」
「ちよぴっぴもイッショに出よーよー!」
「うええ、私ぃ?」
「いーぢゃん、ね?」
知予ちゃんか。
タイムは普通くらいだけど、残っている女子で特段早い子もいないし
「どうかな?知予ちゃん」
「うーん、でも私なんか…面子の中で一番足遅いし…」
「そんなこと気にするな夢原、リレーは足の早さだけじゃなくてチームワークも必要だ。」
「ふぁい!やります!!」(海藤くんがそう言うなら…♥️♥️♥️)
「よし、これでリレーは決まりだね。」
なんとか面子が揃った。
知り合い同士が固まってるし、多分チームワークも…良い…?
窪谷須と才虎が喧嘩しなけりゃ、まぁ!
45人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…!!タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…!私も以前から密かに拝見させて頂いてました!控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております! (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:doku | 作成日時:2018年11月12日 17時