24本目 ページ24
チクチクと才虎の腕時計の音が響く
「そんなものどうでも良くなった…というべきか…それだけではない。Aは育ちは庶民だが志が高貴だ。言っていることが分かるか？」
志が高貴？
「もっと分かりやすく言えよ、何で好きになったかとかよ」
「はぁ…。」
大きく溜め息をつくと頬杖をついてこう言った
「熱心に作品に打ち込む姿に惚れた。」
だだそれだけ
自分自身の頬が微かに熱くなるのを感じた。
才虎の惚気を聞いてむず痒い気持ちになったからだ。
これ今、ひょっとして恋バナってやつか？
ダチ(仮)の恋バナを聞くってこんな感じなのか
「…なんか分かるわ…」
「はあ？」
「いや、熱心に絵描いてるとこがすげぇ良いっての分かるわ。俺もアイツのそういうとこ好きだ。」
「お前な…」
また、呆れたように溜め息をつく
「あとよ、普段表情硬いわりに喋ってるとよく笑ったり、冗談も言ってくるとこギャップだよな」
「あ、あぁ…まぁ、そうだな」
呑気にこんなこと共有してる場合でもねぇが
何だか、気分が高まってきた
「何だ貴様、結局どっちなんだ。俺様の邪魔をするのか？しないのか？」
「……俺は…」
俺の気持ちは？
「…俺さ、Aの存在は２年のときから知ってたんだ。むこうは俺のこと知らねーだろうけど」
あれは２年の冬だったか
またまた隣町に行こうと電車に乗ってたら
近くで女の人が痴漢に合っててよ
止めようと思ったらAが割って入って、助けてやってて
あいつ、PKの制服来てたからここの生徒だってことはすぐに分かった
そんとき、コイツすげえなって
何となく印象に残って
３年で後ろの席にそいつがいて
俺はすぐに分かった。あ、あのときの奴だって
そっから何となく気になって
気まぐれに話しかけて
思えばあのときからずっと
「…一目惚れしてたんだわ」
話すようになってますます好きになった
「…今、自覚した。」
「一目惚れ？はっ、全く庶民は恋に落ちることすら庶民的だな」
「うるせぇ、てめぇだって照橋さんに一目惚れして転校生してきたんだろうが！一目惚れなめんじゃねーぞ」
こうなったら、お互い様だから
宣戦布告といくぜ
「俺もAが好きだわ。」
「ならライバルということだな。まぁ、貴様なんぞ相手にもならんが」
言ったな、上等だ
「お前には負けねぇよ」
それを決めるのは、俺たちじゃないが
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doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…！！タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…！私も以前から密かに拝見させて頂いてました！控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております！ (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：doku | 作成日時：2018年11月12日 17時
