23本目 ページ23
窪谷須side
ラーメンを食い終わると、才虎が全員を自分のリムジンで送ってやると言い出した。
どういう風の吹き回しだ？
Aに奉仕させて、気分が良くなったのか？
楽だからいいけどよ
あいつのだだっ広いリムジンに乗せられそれぞれ家に帰された。
気になったのは妙なルートを通って行ったことだ。
一人、また一人と車から消えていき
最後に残ったのは俺と才虎の二人だった。
後から思えばわざとそうなるように道を選んだんだと思う。
騒がしかった奴等がいなくなって俺と才虎が広い車の中に閉じ込められていた。
何か話そうか、寝ているフリでもしていようか
静かなのもアレだし文句でも垂れておくかと口を開こうとすると、
一足先に向こうが口を開いた
「貴様、コーヒー貧乏に気があるのか？」
「…は？」
意外な一言だったから間抜けな声が出ちまった
「どうなんだ」
どうなんだって言われても
「んだよその質問、気があるのはオメーの方じゃねぇの？」
気づいてんだぜ、と冷やかすように言ってやったが
才虎の表情は真剣なまま
「ああ、そうだが？」
と
真っ直ぐに答えた。
「へ、へぇ〜…そうかよ、やっぱな。そんな気はしてたぜ」
あまりにもストレートに言われたもんだからそれくれぇしか感想が出てこなかった。
「何だよお前、照橋さんのことはもう諦めたのかよ？」
「ふん、そんなものとっくに呆れてこっちから願い下げだ。心美は男を見る目がないみたいだからな。」
諦めたってことか。
何が男を見る目がないだ…
「見る目あんだろ完全に、お前を選ばなかったんだからよ」
「うるさいぞ…その話はもういいだろう。…で？」
…で、
「まだ俺様の質問に答えてもらってないんだが」
あぁ
俺がAに気があるのかって…？
ねぇよ
とは言い切れず
「…まぁ、ダチだからな」
早口でそれだけ答えた
「ダチ、だと？」
才虎が眉をひそめる。
「ふん、日頃あれだけ漢がどうのこうのと言う割には随分煮え切らない答えをしたもんだな。貴様も所詮その程度か。」
「あ？」
なんだかよくわんねぇが馬鹿にされたことは分かる。
「俺様はAを俺様のものにする。必ずだ。貴様がその程度の気持ちなら邪魔はしないよな？」
う…ちょ、待ってくれよ
いきなり名前呼びしやがるし
「お前本気なのか？」
「本気だ」
「な、なんでAなんだよ。なんつーか、こう、お前今まで身分とかプライドにしてたろ」
才虎は腕を組み、少しだけ考えるそぶりをした
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doku(プロフ) - uhoさん» あっあっ、uhoさんありがとうございます…なんだかお恥ずかしい(>_<)しばしの現実逃避、お付き合いください(;_;) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
uho(プロフ) - コメント失礼致します…！！タイミングよく現れる窪谷須がかっこよすぎます…！私も以前から密かに拝見させて頂いてました！控えめに言ってめちゃくちゃ好きです…。更新楽しみにしております！ (2018年11月25日 11時) (レス) id: d981027b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：doku | 作成日時：2018年11月12日 17時
