月とオオカミちゃんには騙されない（２）

050 感謝 ページ2

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浮所｢全部買えたよね？｣



｢うん、赤い布もちゃんと買った！｣



浮所｢よし帰ろ〜｣



｢うん、｣



｢……ね、｣



浮所｢ん？｣



｢きょうね、｣



｢チョコ、作ってきたの、｣



浮所｢…！｣



浮所｢まじ？！｣



浮所｢バレンタイン、だから？｣



｢うん、｣



浮所｢…それって、｣



浮所｢…本命？｣



｢………｣



｢…あのね、きょうひだかくんにお話したいことがあって、｣



浮所｢………分かった、｣



浮所｢ベンチ、座ろ？｣



｢…うん、｣



浮所｢どうしたの？｣



｢…………｣



｢…私、やっぱりひだかくんの思いに答えられないです、｣



浮所｢……っ｣



｢沢山考えたし、オオカミちゃんな私が言うのも変なんだけど、｣



｢やっぱり、オオカミちゃんだけど、ゆうとくんが好きって気持ちが大きくて｣



浮所｢…そっか。｣



｢…でも、ひだかくんに本当に沢山救われたし、｣



｢私の中ですっごく大きい存在だから、｣



｢感謝、っていうか、｣



浮所｢うん、｣



｢こんなんじゃ伝わらないかもだけど、チョコ作ってきたの｣



浮所｢…悩ませてごめん。ありがとう｣



｢ひだかくんが謝るのは違うよ、！｣



｢本当に、ありがとう｣



浮所｢ふふ、嬉しい、｣



｢…へ、｣



浮所｢…なんか、振られたけど、あんま辛いって気持ちはないかも、｣



浮所｢それよりも、こんなに俺のこと考えてくれたんだなって｣



浮所｢嬉しい｣



｢………｣



｢…本当に、ありがとう｣



浮所｢…なんかお別れっぽい雰囲気にしないでよ、！笑｣



浮所｢…これからも頼ってほしいし、｣



｢ふふ、じゃあ、私もひだかくんに頼られるように頑張るね、｣



浮所｢え〜おれかAちゃんから好きな人変わんないからいいよ笑｣



浮所｢せめてAの幸せ近くで喜ばせて？｣



｢…なんか、ひだかくんいいひと過ぎて困る、｣



浮所｢ふふ、今からおれに乗り換えてもいいよ？｣



｢からかわないでくださいー、｣




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