月とオオカミちゃんには騙されない

044 完成させよ ページ44

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ねぇ、オオカミくん

この冬を振り返るとしたら

一番の大罪は

アタシがまだ

ここにいることだよ




ー



翌日のアトリエ



｢……｣


ー


横澤｢ひとりで作業してるのAちゃん？｣

飯豊｢ですね｣


ー




がちゃ



藤井｢お、A早いね、おはよう｣



｢……おはよう｣



藤井｢表情暗いよ、あやみもそんなの望んでないって笑｣



｢…うん、｣



｢なおきくん、、｣



藤井｢ふふ、なんて声かければいいか分かんないって思ってるでしょ｣



｢……！｣



藤井｢大丈夫だよ、シンデレラタイムで話せることは話してきたし、後悔はないから｣



｢…そっか、｣



藤井｢うん、でもきょうは一緒に作業してくれる？｣



｢それはもちろんだよ、！作業終わらせないと復活できないし｣



藤井｢うん、いい子｣



｢あ、あとね、赤い手紙…そこに置いてある、｣



藤井｢…うわあ、やだな笑｣



｢…たぶんなおきくん用だから読んでない、｣



藤井｢…まじか、｣



藤井｢じゃあ読んでくるわ｣




ー


赤い手紙

シンデレラタイムに選ばれた男子には
最終日に脱落者がオオカミちゃんだったかどうか
知る権利が与えられます
ただしその権利を使う場合
他の女子に告白する権利は放棄していただきます


ー



藤井｢……｣




がちゃ



浮所｢…おはよう｣



りんね｢おはよ、｣



｢…みんな来たね｣



『…………』



藤井｢…ふふみんな静かすぎ、｣



藤井｢あやみが暗くならないでねって言ってたからさ、｣



藤井｢明るく頑張ろう｣



那須｢…そうだね。絶対完成させようぜ、｣





ー




藤井｢…じゃあ、Aここ抑えてて？｣



｢はあい、｣



藤井｢…ねぇずれてるから笑｣



｢あれ、？抑えるんだけどな笑｣




ー




龍我｢…那須、あれいいの？｣



那須｢なに、｣



龍我｢なんかいい感じじゃん、あのふたり、｣



那須｢…そんなんじゃないって、｣



那須｢…それに、今は完成に向けて頑張んないとだし、｣



龍我｢いーの？｣



那須｢…ん、｣



龍我｢全然良くなさそうじゃん笑｣







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