Happy Valentine From.Daiki ページ44
「Aさぁ、今日何の日だっけ?」
「今日て何か…… あー!!忘れてた!」
俺の部屋で待てども渡されないソレに痺れを切らして訊ねてみたら予想外の反応。
「お前まじか!
俺は用意してるのに……。」
「何? 何? 大貴が用意してくれてるの?」
がっくりしながら言ったのに、嬉しそうにするから落ち込みなんて飛んでっちゃう。
“今日は俺からAに好きを伝える日”
だから……
「ほら。」
冷蔵庫から取り出した細長い箱を開いて見せるのは、1粒で板チョコ何枚買えるんだよてくらいの高級トリュフチョコ。
「これすんげぇ美味いチョコなんだよ。
食いたい?」
綺麗に4粒並んでいる姿が現れれば、彼女の目がぱっと輝いて何度も頷く。
「ほい、好きなの選んで。」
「これ!」
Aが一番右にある1粒を手に取り口の中へと滑り込ませる。
「〜っ、、今まで食べたチョコで一番美味しい!
ねぇ、もう1つ……「ストップ!」」
「ちょっと、これ私へのバレンタインなんだよね?」
残っている丸い粒に再び手を伸ばそうとする彼女からさっと箱を遠ざけて阻止すれば不満顔で見つめてくる。
「そんな慌てんなよ。
もっと美味くなる食い方教えてやっから。」
「もしかしてホットミルクに入れるとか?」
彼女の反応にニヤリとしてから1粒摘んで、自分の口に放り込む。
「ちょっ! 私がさっき食べようとしたやつ!」
怒るAを横目にゆっくりと舌の上で溶かしながら……
「だから、慌てんなて言ってんじゃん。」
目の前で不貞腐れてるAの頬を包み、ぐっと俺の方にその顔を引き寄せる。
「ちゃんと食べさせてやっから。」
「えっ? どういう、、っん、、」
唇が開けば素早くそこへ俺の唇を押し付ける。
そのまま、チョコを舌に乗せたまま彼女の舌先へと滑り込ませる。
「ほら、もっと味わって?」
「んっあ、、」
美味しさを分け与えるみたいに。
二人の舌で一緒に溶かしていけば、甘く芳しい香りが鼻を擽って、甘美なものへと昇華していく。
「なっ? こっちの方が美味かったろ?」
「大貴が変なことするから、ぜんぜんっ美味しいとか分からなかったもん。」
全部溶けて彼女の中で全てを味わったあと。
甘い中から抜け出て、にんまりと訊ねれば肩で息をして可愛い反応。
「じゃあ、今度は俺の愛情多めでお前に食わせてやるよ。」
残りは2粒
さて、どうやってAと美味しく食べようかな。
Happy Valentine From.Kota→←Happy Valentine From.Yuto
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☆☆さお☆☆(プロフ) - おちゃのこさいさいさん» お誕生日毎に更新を続けてよかったです(*´ー`*) リクエストありがとうございます。知念くんの担当さんなのですね!11月まで長くお待たせした分、甘いのをいっぱい詰めた彼のお話を書けるように準備します! (2018年12月18日 8時) (レス) id: c4fa897311 (このIDを非表示/違反報告)
おちゃのこさいさい - 毎回JUMPの誕生日が来るとこの小説を読んでいました!今後の更新についても読みました。バレンタインの、お話、私は知念担なので知念君を書いてくれたら嬉しいです。これからも頑張ってください。応援してます! (2018年12月17日 19時) (レス) id: 97e5a79dd5 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - kizutsumuさん» ありがとうございます! テーマが甘いお話なのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです。 有岡くんの担当さんなのですね! 楽しみなんてとっても嬉しいです。どんな彼にするかはまだちゃんと決めていませんが精一杯有岡くんの甘いお話を書いてみます! (2018年4月2日 23時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
kizutsumu(プロフ) - すっごいキュンキュンします!(ノд<。`)ャベー つぎは、自担の大ちゃん・・・!楽しみにしてます! (2018年4月2日 22時) (レス) id: 4bb9dcf014 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - けとルト.・*さん» はい! 1年間で色々なお話を書いていきたいなぁと思います。 (2018年4月2日 21時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2018年2月1日 22時