Happy Birthday Ryosuke！ (4) ページ18
彼からの反応がなくてまた口が動いてしまう。
「涼介くんの方が忙しいし、私の誕生日はいつも素敵なお祝いしてくれるのに。
今日、家に来てもらったのに本当にごめんなさい。」
大人なのにスマートに彼氏の誕生日を祝えない自分が恥ずかしくなり下を向く。
「そんなことないよ。」
頬に彼の指先が柔く触れる感触。
その指先に導かれて不安になりながら顔を上げる。
すると彼はソファーから降りてラグの上に胡座をかき私にも座るように示す。
それに合わせて私も彼とくっつくくらい近くに座る。
「こんなに遅くまで頑張ってるんだから。
Aが落ち込むことなんてないんだよ。
だから謝らないで。」
その言葉で喉の奥が熱くなる。
「ほら、それにプレゼントだってAが居てくれたらそれで充分だしね。
俺は自分の誕生日に大好きな人に会えるだけで幸せなんです。」
耳まで真っ赤にして伝えてくれる優しい言葉にまた込み上げる熱いもの。
だけど
「苺ありがとね。
早速食べたいんだけど、今日は俺の誕生日だからAに食べさせてほしいなぁ。」
お礼の言葉と共にサラッと言われた一言に固まってしまう。
もたもたする私。
すると
「やっぱいいや。」
彼がお皿に手を伸ばして1つ苺を掴みキラキラの笑顔で私を見る。
「ほら、あーん」
無意識に彼の言葉に従ってしまう私。
するとすぐに口に広がる甘酸っぱさ。
その味は彼に初めて恋した甘くて酸っぱい気持ちを思い出させる。
そして今度は彼から大人の謎掛け
「俺にはさ、苺よりも甘いものくれるよね？」
その言葉の意味を理解する前に彼から私の中にまだ残っている苺を食べちゃうようなキス。
そのキスでまだ私の中に残っていた果肉が彼に全部食べられてしまう。
そして、唇を離されたあとにゆっくりと頭を撫でてくれる。
「苺美味しかったね。」
彼のプライベート特有のゆるっとした声で全然ゆるっとしてないことを言われて頬が熱くなる。
「でもさ。」
彼が含みを持たせて言葉を止める。
何を言うのか気になって彼の目を見つめると彼が見せるのは大人の微笑み。
「これだと苺より甘いっていうか苺がAの中で甘くなったって感じだな。」
25歳になった彼のその悪戯な表情にまた胸がぎゅっとなる。
出会った時はまだ子供だった涼介くんは優しさをそのままにどんどん大人になって私の心をまた甘く掴んで離さない。
Happy Birthday Ryosuke！ END
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☆☆さお☆☆(プロフ) - おちゃのこさいさいさん» お誕生日毎に更新を続けてよかったです(*´ー｀*) リクエストありがとうございます。知念くんの担当さんなのですね！11月まで長くお待たせした分、甘いのをいっぱい詰めた彼のお話を書けるように準備します！ (2018年12月18日 8時) (
レス) id: c4fa897311 (このIDを非表示/違反報告)
おちゃのこさいさい - 毎回JUMPの誕生日が来るとこの小説を読んでいました！今後の更新についても読みました。バレンタインの、お話、私は知念担なので知念君を書いてくれたら嬉しいです。これからも頑張ってください。応援してます！ (2018年12月17日 19時) (レス) id: 97e5a79dd5 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - kizutsumuさん» ありがとうございます！ テーマが甘いお話なのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです。 有岡くんの担当さんなのですね！ 楽しみなんてとっても嬉しいです。どんな彼にするかはまだちゃんと決めていませんが精一杯有岡くんの甘いお話を書いてみます！ (2018年4月2日 23時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
kizutsumu(プロフ) - すっごいキュンキュンします！(ﾉд<｡｀)ｬﾍﾞｰ つぎは、自担の大ちゃん･･･！楽しみにしてます！ (2018年4月2日 22時) (レス) id: 4bb9dcf014 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - けとルト.・＊さん» はい！ 1年間で色々なお話を書いていきたいなぁと思います。 (2018年4月2日 21時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆☆さお☆☆ | 作成日時：2018年2月1日 22時
