Happy Birthday Yuri！(3) ページ29
「Aさんもう寝ちゃった？」
入口から聞こえる不安そうな探る声。
その声に弱くて広がる罪悪感。
「まだ寝てないけど……。」
布団を被りながらくぐもった声で応えてしまう。
すると、スリッパから鳴る軽い足音とこちらに近づく気配。
「僕の誕生日なのに、何でこっちがご機嫌とらないといけないのかなぁ。」
私が応えたことで強気な態度に変わった侑李。
パサリと布団をめくる音がしてからすぐ近くに感じる慣れ親しんだ気配。
「ご機嫌取りとかお願いしてないから。
それに、今日だって無理矢理会ってくれてるの知ってるし。」
“面倒な女になりたくない”
ただそれだけなのに、彼に背を向けながら壁に向かって喋る内容は自分でも面倒だと思うもの。
それなのに、カサッと聞こえた衣づれの音で侑李がさっきよりもっと近づくのが分かる。
「やっぱり機嫌悪いじゃない。」
『違うから』
否定しようとしたのに急に腰の辺りに感じる彼の体温に驚いて言葉を飲み込んでしまった。
そして暖かさを感じている感覚より遅れて、思考が彼に抱きしめられたんだって理解する。
「侑李のゲームに付き合ってたら寝不足になっちゃうもん。
私に構わないでゲームしてればいいのに。」
「バカだね。 ゲームにヤキモチなんて焼いちゃって。
Aさんとゲームは一緒に考えちゃダメでしょ。」
チクリとした嫌味を言ったはずなのに彼は腕の力を弱めるどころか、もっと強く抱きしめてくる。
彼よりも小さな私。
見た目以上に筋肉質な彼の腕にすっぽりと包まれて、胸板に私の後頭部がぎゅっとくっつく。
部屋着越しから感じるのは、彼の柔らかな体温とトクトクと鳴る胸の鼓動。
身体は小さいのに骨格はちゃんと男の人。
彼に初めて抱きしてもらうまで知らなかった。
侑李がこんなに男らしくてそれが外見も中身もだってこと。
「別に、ヤキモチなんて焼いてないから。」
私の気持ちを見透かす彼を必死に否定する。
それなのに。
「あれ？ 勘違いなの？」
彼からは余裕のある跳ねた声。
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☆☆さお☆☆(プロフ) - おちゃのこさいさいさん» お誕生日毎に更新を続けてよかったです(*´ー｀*) リクエストありがとうございます。知念くんの担当さんなのですね！11月まで長くお待たせした分、甘いのをいっぱい詰めた彼のお話を書けるように準備します！ (2018年12月18日 8時) (
レス) id: c4fa897311 (このIDを非表示/違反報告)
おちゃのこさいさい - 毎回JUMPの誕生日が来るとこの小説を読んでいました！今後の更新についても読みました。バレンタインの、お話、私は知念担なので知念君を書いてくれたら嬉しいです。これからも頑張ってください。応援してます！ (2018年12月17日 19時) (レス) id: 97e5a79dd5 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - kizutsumuさん» ありがとうございます！ テーマが甘いお話なのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです。 有岡くんの担当さんなのですね！ 楽しみなんてとっても嬉しいです。どんな彼にするかはまだちゃんと決めていませんが精一杯有岡くんの甘いお話を書いてみます！ (2018年4月2日 23時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
kizutsumu(プロフ) - すっごいキュンキュンします！(ﾉд<｡｀)ｬﾍﾞｰ つぎは、自担の大ちゃん･･･！楽しみにしてます！ (2018年4月2日 22時) (レス) id: 4bb9dcf014 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - けとルト.・＊さん» はい！ 1年間で色々なお話を書いていきたいなぁと思います。 (2018年4月2日 21時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆☆さお☆☆ | 作成日時：2018年2月1日 22時
