【断】 ページ12
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家に着き
家中のカーテンを閉めていると
机の上に放置した鞄の中が震えた。
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『もしもし…?』
和
「もしもし」
『よかった…
無事、家に着いたんですね』
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携帯の向こうからは
さっきと同じ
ミルクを強請る子猫みたいな甘えた声が聞こえる。
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和
「Aちゃんは?」
『私も、無事着きました』
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携帯を肩に挟んで
パジャマに着替える。
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和
「…で、どうしたの?」
『用事は……特にないんです』
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キュン…と
胸の小さな痛み
“理由はない”
勘違いするよ
ポジティブに勘違いするじゃん。
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でも…
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『何か
無性に声が聞きたくなって…』
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キミの声を聞き逃すまいと
左耳に神経を集中させたまま布団に入る。
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『……それだけ』
和
「うん」
『じゃあ……』
和
「…ん」
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ブレス音に合わせて
目を閉じる。
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『あ、あの…
また電話してもいいですか?』
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キミと俺は
住む世界が違うんだ。
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和
「……」
『和也さん?』
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だから
もう一度名前を呼んでくれたら
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『和也さん?』
和
「じゃ、ね」
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この関係を断つ。
.
.
俺の胸の小さな棘は
たくさんの棘トゲになってAを覆う。
きっと、もう
痛くてキミには触れられないね。
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だから
せめて今だけは
深い眠りに落ちるまで
この
終わりから始めた恋を噛み締めさせて
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夢でもいいから…
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美翔 - ゆいたすさん» 号泣だわww人目もはばからず(T_T) (2014年6月19日 20時) (
レス) id: d7d56eaac3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたす - 美翔さん» うん苦笑 優勝できたら泣くわ笑 (2014年6月19日 19時) (レス) id: 5a1dbda486 (このIDを非表示/違反報告)
美翔 - 体育祭の練習お疲れさんっ!!色々ありましたなぁ…汗あと、ちょっと、がんばろぉ〜 (2014年6月19日 18時) (レス) id: d7d56eaac3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたす - 美翔さん» え、それは‥1番乗りでやったわ(ドヤ (2014年6月18日 22時) (レス) id: 5a1dbda486 (このIDを非表示/違反報告)
美翔 - ゆいたす…字の感想はええねんwwとりま、コメありがと(=^・^=)評価もよろ〜 (2014年6月18日 16時) (レス) id: d7d56eaac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美翔 | 作者ホームページ：http://bokuradakeniwakaruyouna合図//mika
作成日時：2014年6月17日 17時
