イデアの姉は残念美人らしい【twst】

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　そして歩いていると特徴的な青い髪＿＿


『イデア、見つけた！』


　僕のことを無視して、Aさんは嬉しそうにイデアさんの傍に駆け寄ります。


「…ん？あ、姉上！！どうしてここに！？…と、アズール氏。珍しい組み合わせだね。」


「そんな僕をついでにみたいな感じで呼ばないでいただけませんか？」


　今明らかに声のトーンが僕を見た瞬間に変わったぞ。
　ん゛んっ、と咳払いをしてから爽やかな笑みを浮かべて一言。


「イデアさん、僕とあなたの仲じゃないですか。」


「うわアズール氏が媚び売ってきたこわ」


『アズールくん壊れちゃった、大丈夫？悩みあるなら聞くよ？』


「二人とも、今度の部活覚えててくださいね。」


　この兄弟、本当に良いところも悪いところも似てるな？？
　きっと睨みつけるも、二人揃って平気そうに受けて立とうなんていってくる。

　ボードゲームの練習をしておこう、絶対に負かす。


「で、姉上は拙者のこと探してたの？」


『うん、ほら研究発表の論文読んでって意見ちょうだいって言ってたでしょ？リストアップしたから渡したくて』


「渡したの朝じゃん、流石姉上仕事が早いですなぁ」


　そして、朝から顔合わせてるとか本当に仲がいいですね。
　というか＿＿＿


「そういえば、Aさんは出ないんですか？
　イデアさんと同じく、魔導工学において右が出る方はいらっしゃらないはず。てっきり、何か発表するかと思っていたのですが」


　勿論、イデアさんが参加する研究発表のことです。
　イデアさんみたいなコミュ障が出来るなら、Aさんなら確実にできそうな物ですが(失礼)


『私は目立ちたくないからね、それにジビエ』


「ジビエ？」


『んんっ、学園長に女子は目立つからダメですって言われちゃってね、ほらここ男子校だから』


　それはいいですが学園長のことジビエっていったなこの人。
　言い間違えちゃったテヘペロみたいな表情してるけど聞き間違えてないですからね？？


「…今度、学園長に伝えておきますね」


『ちょっ、それは違うじゃんアズールくん』


　慌てふためき顔色を変えるAさん。
　珍しく弱みの一つを握れたので、まぁ良しといたしましょうか


『…アズールくん胡散臭い笑み浮かべてるこわ』


「ふふん、なんとでも言ってください」

オタクの姉はオタク→←蛸の思うこと

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