Wプリンセス【御子柴実琴】

体育祭3 ページ34

私と先輩が走っているときのことだ

応援の中にある女の子たちの声が聞こえたのだ
「あぁ〜ん、私も御子柴くんと走りたい〜」
「ずるい〜」





御子柴「でもそれと可愛く産まれるってのは関係ないんじゃ…」

私「関係ありありです！！いいですか！？私が可愛ければあんなにことは言われないんです！きっと『あぁ！なんて可愛い子なの…！私じゃ敵わないわ！』『御子柴くんとお似合い…ステキなペアね！』……って言われるに決まってます！それなのに…こんな私じゃ…………うぅぅ」


私は顔を隠ししゃがみこんだ

御子柴「十分可愛いだろ」


今先輩…

私は先輩の方を見上げた

目が合うと先輩は急に恥ずかしくなったのか目を逸らして赤面する

御子柴「な…なんでもねぇ！！///」

私「嘘です！先輩今、私のこと可愛いって言いましたよね！」


私は立ち上がり先輩に詰め寄る


御子柴「だっ…だったら何だよ！//」

先輩は認めた
さっきの発言を認めた

私「それなら、いいです」


私はさっきまでグダグダ言っていたのが嘘のように、晴れ晴れとした
先輩が私のこと可愛いって思っていてくれたから


御子柴「立ち直るの早くないか！？」

私「先輩に可愛いって思ってもらえてるなら、それで十分ですから」


先輩の顔が再び赤くなる

他の人がブスだろうとウザいと言おうとこれが私だから
沢山の友達なんていらない
自分のことをわかってくれる人がいて

そんな少数な人たちと
友達、親友、そして恋人になれるんだったらそれが1番幸せでしょ

だから先輩に可愛いって思われてることが嬉しかった

あの女の子たちは……うん！きっとただの羨ましかっただけだよね！
気にしな〜い




そこに係員がやってきた

係員「あのーお2人は軍違いますよね？」

私「はい、そうですけど」

係員「一応、軍対抗なんですが…」

御子柴・私「あ！！！！」

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