Wプリンセス【御子柴実琴】

体育祭 御子柴side ページ31

俺はドキドキしていた

なんでコミュ障の俺がこの競技なんだよ！？！？
クラスメイトに乗せられてこの競技になっちまったけど……俺にハードル高すぎだよっ！！！？


だってそうだろ？

知り合いがいない部活を引いてたらどうすんだよ！？
こ…声なんてかけられねぇよ

で…でもやるっきゃねぇよな…！


知り合いが該当しますように
知り合いが該当しますように
知り合いが該当しますように……


鹿島「御子柴、大丈夫？」


隣にいた鹿島が俺を心配する

御子柴「な…何がだよ！？」

鹿島「どうせ、知り合いがいない部活だったらどうしようーとか考えてたんでしょ？」

御子柴「な…なわけねぇだろ！この俺に限ってそっそんなこと！！」

鹿島「冷や汗すごいよ？」


御子柴「うっ………そ、そうだよ！なんで俺が部員借り競争出なきゃなんだよ…」

鹿島「仕方ないじゃん、この競技人気ないんだから」

御子柴「そうだけどよ………」

鹿島「まあ、すぐに終わるよ」

御子柴「お前はいいよな…足速ぇじゃん」

鹿島「私が特別に速いだけで御子柴も速いよ」

御子柴「何だよ特別にって…」


無駄な雑談をしているうちに競技開始となる


係員「選手のみなさんはくじを引いてください」



ドクンッドクンッ


心臓が脈打つ中くじを引く



係員「それでは競技を開始します。位置について、よーい」

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