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普段一族の区域から出ることのない姉様が町中の、それにこんなにも沢山町の人達がいるところへ駆けてきたことに驚いて、私も思わず姉様に駆け寄る。すると姉様はやっと思いが届いたといわんばかりに私の身体を強く抱き締めて、まるで私が消えてしまうんじゃないかと恐れていたかのように、ただひたすら私の名を紡いだ。

「どうしたの?姉様」

取り乱すことの少ない姉様だからこそ、今の姿に動揺する。沢山の想いが詰まる抱擁に私も返すよう姉様の背に手を回した。

「一族の方が町で起こった出来事を教えてくれたの。貴方が渦中にいるって聞いて居ても立っても居られなくて…。急いで来てみたら町人が悪魔に取りつかれたように貴方を捕らえようとするから、私、もう…っ」

続く言葉が震えと涙を孕みだしたことに気が付いて、私の事だけれど姉様にも怖い思いをさせてしまったのだと分かった。脳裏に浮かんだ先程の光景は確かに怖かったけれど、でも私は決して怖い思いだけをしたんじゃないと姉様に教えたくて、私は口を開く。

「姉様、確かに怖かったけど、それだけじゃないんだよ」
「ぇ…?」

小さく震える姉様の身体を離し、涙で赤く染まった目元を優しく撫でる。

「弟者くんが、皆に気付かせてくれたの。私達は同じ人間で、尊ぶべき存在で、慈しむことのできる素敵な生き物なんだって。姉様、私達はずっと辛い思いをしてきた。だけど、今だからこそやっと皆と手を取り合って支えあうことが出来ると思うの。弟者くんは、それを気付かせてくれたんだよ。」

こんなにも素敵な人が私の恋人だなんて、私はきっと世界で一番の幸せ者だね。
そういって笑えば、姉様は瞠目して、そしてまた涙を流した。

「あなたほど幸せな人は、きっと他にいないわ」

そう呟いて。

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(プロフ) - 美樹さん» 初めまして、美樹さま。ご報告ありがとうございます!こちらの確認ミスでフラグがついたままの公開になっておりました。大変申し訳ございません。以後このような事が再発しないようしっかりと気を引き締めて活動させて頂きたいと思います!ご報告ありがとうございました (2018年2月23日 10時) (レス) id: f59bcff184 (このIDを非表示/違反報告)
美樹(プロフ) - 実在する人物が登場しますので、オリジナルフラグを外して頂けませんか?このままでは違反報告の対象です。 (2018年2月23日 10時) (レス) id: e536c968fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ms.Flamingo | 作成日時:2018年2月22日 22時

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