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「うわぁ、すごい香り…」
「匂いだけで酔いそうだな…」
松村くんが気合いを入れ直すようにしてシャツの袖をまくると、そーっと瓶を持ち上げて、慎重に慎重に傾ける。
トッ、トッ、トッ…と言う小気味のいい音と共に、黒に近い赤紫の液体で満ちていく透明なグラス。
「本来なら、とてもじゃないけど余り物のカレーと合わせるような代物じゃない」なんてブツブツ言われながらも準備は整い、少しの緊張と共にグラスを前にして向かい合う。
「それでは松村くん、乾杯の音頭をお願いします。」
「いや、なんで俺なんだよ。
どう考えてもそっちだろ。誰の誕生日プレゼントなのよ。」
「じゃあ、乾杯の言葉が松村くんからの誕生日プレゼントってことで。」
「…いい返ししやがる。」
くくっ…と口の端を上げて笑ったかと思うと、松村くんが、「どうせなら雰囲気出そう」なんて言い出して部屋の電気を消し、そのあとすぐにぴっちり閉めていた部屋の遮光カーテンを勢いよく開けた。
部屋の広さの割には大きく取られた出窓から、初夏の月明かりが差し込む。
何の変哲も無いグラスが淡く鈍く柔らかな光を跳ね返して、私にはいまいちわからない高価で貴重らしきお酒を、まるで魔女の惚れ薬のように怪しく照らし出していた。
何色かも言葉にできない煌めきに、思わず目を奪われてしまう。
「まさか、2度目の�狄誉現蕕瓩董蹐竜＿颪鬚發蕕┐襪箸六廚錣覆�った。」
「え？」
「今度は�犲擇衒�″じゃなくて、ごく普通の学校の友達として過ごさせてもらえることが、俺は嬉しいよ。」
テーブルに肘をつき、手の甲に軽く顎を乗せた松村くんが、切れ長の目を柔らかく細めてこちらを覗き込んで来る。濡れたような深い黒に、心臓の音まで吸い込まれそう。
目の高さまで掲げられたグラスから漂う芳醇な葡萄の香りと、そこに混ざる、甘く清らかな香水。
何もかもに、目眩がする。
「こんな俺との時間を、何度も�牾擇靴ぁ蹐辰童世辰討�れてありがとう。Aと出会って、初めて�猴Φい鮟个靴禿豕�に来てよかった″って思えた。
当日は過ぎちゃったけど、お誕生日おめでとう。
ご縁に、乾杯。」
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マヨ(プロフ) - YUUKIさん» わーぉ、ありがとうございます！！お気に入りのシーンはじゅったんとの公園ネイルです！（北斗わい）楽しんでもらえて嬉しいですーーー！！ (6月22日 9時) (
レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
YUUKI(プロフ) - 今日全部読ませていただきましたが、めちゃくちゃ面白かったです！！ (6月21日 22時) (レス) @page50 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - まゆみんさん» ホントそれですねwwwいじけ虫ほっくんです！ (6月15日 21時) (レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 隣を取られたみたいで逃げましたね…笑 (6月15日 12時) (レス) id: 234c3a248a (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - ミエさん» 初めまして！うわ〜ありがとうございます！「心鷲掴み」なんてめちゃくちゃ嬉しいです！いじけほっくんは置いておいて、しばらくじゅったんと青春する予定です、よろしく！（また松村担に怒られるヤツ） (6月15日 6時) (レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マヨ
| 作成日時：2023年6月9日 0時
