Stand By Me【Hokuto.M】 (ページ10)

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「つまんなぁーい。
つまんないつまんないつまんなぁーーーーい。」

「あははは！子どもみたいなこと言わないでくださいよ！てゆーか、私もう眠いです。」

「ここで寝ればいいじゃぁーん。
なんせキングサイズよ？？2人で寝返り打っても落っこちないの、すごくない？」

「そんなことしたら、北斗さんに殺されますよ…」

「あーあ。
Aちゃんって、いっつも俺より北斗だよね！アイツが許せば遊んでくれんの！？」

「あの方は許しませんよ、絶対…。
じゃあ、遅くまでお邪魔しました。おやすみなさーい。」

そそくさと部屋を出て、早足で自分に与えられた激狭い個室へと戻る。
ジェシーさんの軽口に本気で付き合ってたら、それこそすぐ朝になっちゃう。
シンプルなメイド服を脱いでハンガーにかけると、共用のシャワーを浴びて雑にドライヤーして布団へダイブ。
今日も疲れた。
ミスしたし、怒られたし、マリカーも負けた。

けど、絵を褒めてもらえたのは嬉しかったな。

なんて思い出し笑いする暇も無く、疲労困憊のままに意識が沼の底へ沈んで行ってしまう。

どうか明日は、ミスしませんように。

そう願った声が現実なのか夢の中だったのかは、いまいちハッキリしなかった。