10 ページ44
「えっ………」
ジェシーくんはこのグループの中では成績も上の方だったし、明るくて協調性もリーダーシップもあるから、先生たちからの評価も決して悪い方では無かった。
受験を決めてからは予備校にも毎日通っていたし、苦手な教科は松村くんや京本くんに「ねぇこれどーゆー意味？」と自分の方から積極的に聞いて、きちんと納得するまで説明してもらっていた。
正直、ずっとC判定だった樹と森本くんの合格を見た時点で、「これは全員合格したな」と気が緩んでしまっていたぐらいだ。
「ジェシー…」
泣き出しそうな樹の顔を見ないまま、ジェシーくんが
「みんなごめん…」
と、大きな体に似合わぬ弱々しい声を出す。
部屋の中は、時間が止まったような静寂。
けど…
「…俺さ、言えなかったんだよね。」
「え？」
「………夏休み明けの面談のとき、二宮に言われたの。�爐�前はグローバル入試のが勝率高そうだから、そっちで出願しろ″って。」
「「「…�爛哀蹇璽丱詁�試″？？？」」」
「国際関係の学科が第一志望で、英語の成績が良かったりTOEICの点数が高い受験生が、AO入試っぽく受けられる枠らしいんだけど…
俺、さすがに英語の評定は良かったし、出席率も樹や北斗ほどは悪くなかったから…」
「え、じゃあ…」
「……なんか裏技みたいで、受験勉強頑張ってるみんなには言えなかったんだけど…親とも相談して結局はそれで受けて、秋の終わりにはもう合格出てたんだよね……」
「「「「「え！！！！！」」」」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マヨ(プロフ) - あいりさん» こちらこそ、ありがとうございました！じゅったんカッコよく書けていたならよかったです(^^)モテない女がモテる男を書くのは大変でした…( ；´Д｀) (2022年2月20日 0時) (
レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - マヨさん» ありがとうございます！読ませていただきました！やっぱり樹がかっこよすぎました🥹 (2022年2月19日 17時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます(^^)パス開けました〜！ (2022年2月19日 10時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 俺の可愛い妹で、俺らの大切なお姫様。にやられました😇パス教えて下さい🙇♀ (2022年2月19日 1時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - 澪さん» お待たせ！！じゅったんとのデート書きました！！パスかけてあるから、読みたくなったら言ってくださーい！！ (2022年2月18日 22時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マヨ
| 作成日時：2021年12月2日 1時
