みんなと一緒に ６

幻獣になった訳 ページ16

そこには大きな山が２つあった



朱雀「あれがスザク蒼天斬が眠る “蒼剣山”だ」


ア「どっちの山にあるの？」


朱雀「それは分からない。どちらかの頂上にあるのは確かなんだが…」


ア「よし！行こう！！」






，






A「そういえば…朱雀はどうして幻獣の姿に？」


朱雀「今なら話せるな…元々幻魔とは妖魔界において位の高い妖怪なのだ」


ア「そうなの？」


朱雀「嗚呼。その中でも幻獣を束ねる者…“幻王様”に認められた者だけが剣舞魔人になれるのだ」




幻王様…？




朱雀「だが、我はある時…幻王様によって幻獣に戻されたのだ…」


ナ「どうして？」


朱雀「幻王様の怒りを買ってしまったのだ…この妖魔界をも焼き尽くす激しい怒りをな…」





朱雀が怒りを買う…？



そんな事あるんだ




朱雀「だが今回のことがなくともいずれ剣舞魔人に戻らなくてはならなかっただろう…」


ア「何で？」



朱雀「アキノリ，其方は我を召喚するたびに痩せるであろう？」


ア「あぁ！割と気に入ってるけど！」



気に入ってるんだ…



朱雀「あの現象は我が幻獣だから起きてしまうのだ」


ア「どういう事？」


朱雀「召喚する力を我だけではまかないぞ。
其方の体内に有り余る豊富なカロリーを使わせてもらっている」


ア「豊富なカロリー…」


ナ「確かに有り余ってる」


ケ「そういう仕組みだったんだ！」


ア「お前ら何納得してんだよ！」



だって…うん…分かるから…

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