見える者 漆

･呼んでくれた ページ36

酒「やっとそれで呼んでくれた」


A「初めてだったっけ？」


酒「嗚呼。お前は懐かなさすぎるんだ」


A「犬じゃない」


酒「そういう事じゃないよ…」


A「…あっそ」


？「おっ？お前ら仲良くなってるじゃないか！」


？「Aがこんなに話すなんて珍しいな」


A「話さないとまた付きまとってくるから」


？「お前そんな事してたのか…」


酒「おいA！今の取り消せ！」


A「本当のこと」


？「仲が良いのは確かだ。姫も喜んでおられる」


A「朱夏様が…？」


？「嗚呼。Aの事を大切に思っているからな。心配してたんだ」


酒「朱夏様と仲が良いのだな」


A「……」



私はあの方の闇…怪魔だから…



酒「まずいこと言ったか？」


A「…いいや」



早く強くなって自分の闇とまた1つになれる様にならなきゃ…









，









，






でも…それは出来なかった…それどころじゃ無くなった…あの悲劇が起きたから…


朱夏様が亡くなる悲劇が…



A「…朱夏……様」



約束を実行しなければ…



A「守り続けていれば…きっと会える…」ﾊﾟﾁﾝｯ！！



ｽｩ〜…


姿が消えていく…これから何年もこの状態で




酒「A！！」


A「…酒呑」ｸﾙｯ…



後ろから酒呑が叫びながら向かって来た



酒「待て…辞めろ…俺が必ず朱夏様を見つけるからぁ！！」


A「ごめん…」ﾌﾟｲｯ…



首を正面に戻したと同時にかけた呪いが全身に広がった

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