見える者 漆

大混乱 ページ15

A「エ…エンマ」


エ「やっぱりAか！何故ここに？！」


A「私は…」



足元には鬼族の骨が燃えている……



A「グッ…！」ﾀﾞﾝｯ…


ぬ「A！」



膝をつき，頭を抱えた



A「朱夏…様…」



この感じ…あの頃と









凶暴の時と同じだ



エ「おい，A！しっかりしろ！」ｶﾞｼｯ！



エンマは私の肩を掴んだ



A「ッ…」ｷﾞﾛｯ…


ぬ「貴様…その目…？！」


エ「戻るな！凶暴に！」


A「私達の思い出を…壊しに来たの…？」


エ「違う！空亡の秘密を見つけに来たんだ！」


ぬ「このまま空亡ウイルスを放っておけば，妖魔界…そして人間界をも巻き込む大混乱が起きる！

だから我々は空亡と関わりを持つと思われる朱夏の城に来たのだ！」


A「大混乱…」


エ「A，この城にある朱夏と妖聖剣についての石版…何処にあるか教えてくれ」


A「……分かった。肩貸して…1人で立てない」


ぬ「なっ？！これは！」


エ「包帯に数珠…。出てきそうだな」


A「ちゃんとあの子と話をしなきゃ…」


エ「無理はするなよ」

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