見える者 漆

出て来たがってる ページ12

A「ここは…」



真っ暗…



『ウゥゥ…』


A「え？……なっ？！」



この子…もうこんなに大きく…



『ガァァ…！』


A「出たいの…？」


『ガァ…』


A「私は…」



多分…今までの私だったら…









，









，









ﾊﾟﾁﾘ…



A「…あ」


カ「起きたか？」


A「カイラ…」


カ「熱とかはないな」ｽｯ…



手を額に当てて確認してくれた



カ「起きれるか？」


A「起きれる……え？」



腕，足には包帯が


手首には…



A「数珠？」


カ「それで抑えているのだ。アレをな」


A「ヒビってどこまであったのかな？」


カ「看護師の話では背中の中心から腕，足首ら辺まで」


A「全然気づかなかった。痛みなんてあまり感じなかったのに…なんであの時は」


カ「それ程出たがっているのだろう」


A「うん」


カ「A…こんなこと言いたくないが」


A「ん？」


カ「先程の情報で









，









，









洞潔が殺られたそうだ」

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