見える者 漆

よく分かった ページ7

A「フゥ…」



ｶﾞﾁｬﾝｯ！！



A「え？」ｸﾙｯ！



誰か後ろに



洞「あ…申し訳ございません。盗み聞きするつもりは無かったのですが…」


A「いいよ別に。それより早くアシュラ豪炎丸拾いなよ…」


洞「はい」ｶﾁｬ…


A「空亡ウイルスの調査？」


洞「はい。動きが活発になってきています」


A「ナツメが心配だわ。私もう一度様子を見に行ってくる」


洞「分かりました」









，









洞潔目線



酒呑童子様と別れ，再び空亡ウイルスの調査をしていた



洞「これ以上好きにはさせん」


A『茜色した…陽だまりの中…』


洞「この声は…A様？」



声のする方に行くとA様が夕日と向かい合いながら歌っておられた



洞「ぁ…」



私はその後ろに居たせいかA様が眩しく見えた



１曲目が歌い終わると穏やかな風が吹いた



A『やがて！別れが訪れてもぉ〜』ﾊﾞｻﾊﾞｻ…



歌い続けると同時にあの方の髪が風で揺れた


その姿がなんて…



洞「麗しい…」ﾎﾞｿ…



酒呑童子様が気に入られる気持ちがよく分かった

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