会った時より ページ45
「本屋で会ったとき驚いたよ。成長した君に会えるとはな」
『__!』
さっきまでの昴さんの声じゃない....赤井さんの声だ
「ここでQuestion.どうやって俺は組織の目を盗んで逃げ出したと思う?」
『FBIの仲間に協力してもらって』
「協力してもらったのは確かだが、FBIじゃない」
『...まさかコナンくん?』
「Correct answer.
さすがだな。あの坊やにはホント驚かされる」
『あの子何者なんですか?』
「_さぁな」
知ってるけど教えられないのか
赤井さんに協力したなら調べる必要はなさそうだな
「俺からも聞きたいことがある。
この4年間で一体何があった?」
『それは聞く必要ありませんよね』
「話せないというのか」
『無理にでも聞き出しますか?』
「いや、俺はそんな趣味ないんでね。諦めるよ」
『助かります』
赤井さんはこっちをマジマジと見た
『なんですか?』
「本屋で会った時より痩せてないか?」
『気のせいでは?』
「食事もろくにとれてないのか」
やっぱり鋭いな
「ちょっと待ってろ」
_食わねぇとガリガリになっちまうぞ!_
_栄養不足は肌にも良くないからな_
よく言われたな
会う度に痩せてるって言ってきて
『また怒られるな』
「怒られるのに嬉しそうだな」
『ぁ』
マスクを外していて、いつものニット帽を被った赤井さんになっていた
「ほら」
赤井さんはサンドイッチをくれた
「朝食のあまりだがな」
『...』
「何かを入れる趣味はない」
『....すみません』
疑ってしまう
悪い人じゃないってことは分かってるのに
「警戒心を持つのは悪いことじゃない。気にするな」
そう言って頭を撫でてくれる
なんか父親みたいだな
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作者名:地炎 美羅 | 作成日時:2020年6月29日 9時