42話 託されたモノ ページ44
莉音side
なんだろうこのモヤモヤした気持ち。すごく嫌な予感がして仕方ない。
蒼昊「莉音？大丈夫か？」
莉音「なんか、すごく嫌な予感がするの。」
万優「もしかしたら、松本？先生が帰ってこないんじゃないかって？」
莉音「そんなわけ！ってか万優が言うとフラグ回収しちゃうから！」
ｺﾞﾝｺﾞﾝｯ！
全員「っ！？」
朝輝「俺だ！開けてくれ！」
優香「誰だよっ！」
莉音「バカっ！朝輝だよ！」
優香「ごめんっ！若気の至りだよ！」
そう言って優香は職員室のドアを開ける。開けた先には息が上がっている朝輝の姿があった。だけどそこに松本先生の姿はない。
莉音「朝輝･･･先生は･･･？」
朝輝「実は･･･」
─────
朝輝「･･･ということなんだ。」
茜「あの声の正体ってよっきーだったんだ。」
香月「これは困ったことになったわね･･･」
莉音「は、早く助けに行かなきゃ･･･！」
助けに行こうと立ち上がろうとするが上手く足に力が入らない。なんでこんな時に動かないの？
蒼昊「まて！お前はここにいろ！俺が助けに行く！」
夏海「そうだよ！だってまだ脱水症状が治ってないし！」
莉音「でも･･･！」
朝輝「莉音、これ。」
朝輝がポケットからあるものを取り出し、私に手渡す。
莉音「これって…」
朝輝「先生が、お前に直接渡したかったんだろうよ。」
優香「あの人、どんだけ溺愛してんだよ全く。」
朝輝から手渡されたもの。それは、
経口補水液。【松本直筆メッセージ入り】
続く
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作者名：りおんぬ x他3人 | 作成日時：2018年7月17日 17時
