35話 男同士 ページ37
松本side
松本「思ったよりいないな」
朝輝「蒼昊がいるから大丈夫だとは思うけど…放送かけたあとに出てきて良かったんですかね」
松本「莉音さんが脱水症状起こしてる以上は仕方ないだろ。あのまま放っておくほうが危ない」
朝輝「そりゃそうですけど。」
松本「…それに今日は全員職員室で寝泊まりするんだから毛布持ってこないと風邪ひくしな」
朝輝「取って付けたような言い訳ですね！？…正直、先生のあいつに対する態度、どうかと思います」
松本「…教師として」
朝輝「逃げ、ですよ。身分を盾に使うなんて」
松本「そうだな…」
朝輝「言い訳を探さないで、正直に言ってください。」
松本「…まさかお前にバレてるとは思わなかった」
朝輝「俺だけじゃないです。蒼昊も知ってるし、周りも気づき始めてた。特に今朝なんかは分かりやすかったな」
松本「いや、あれは本当に教師として心配しただけだ。家が1番遠いから。」
朝輝「ふ〜ん。でも臨時の会議で誰も送れませんよね？」
松本「だから花山先生に頼もうと…
しゃがめ朝輝」
朝輝「！？」
松本「喋るな」
…
……ミシッ
………ミシッ
(なんの音だ…！)
俺たちは既に1階にいて、目的の保健室まではあと数歩も歩けば着いた。
が、2階から何やら振動が伝わっていて
2階の職員室に近づいているのが分かる。
松本「くっ…！」
朝輝「待って先生。今戻るのは得策じゃない。俺があいつらとコンタクト取るから、先に保健室に。」
松本「分かった…。」
ｶﾗﾗ…
朝輝「鍵を…」
ｶﾁｬﾘ
朝輝「よし。」
松本「おい、朗報だぞ。囁かだけどな。」
朝輝「どうしたんですか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りおんぬ x他3人 | 作成日時：2018年7月17日 17時
