03:脅威(♀)と修羅場 ページ9
ｰｰｰ我々国 西城下町
この日大先生と共に城下町へと見回りに来ていたアルト。
時々すれ違う国民達に声を掛けられ、おすそ分けをもらい、いつもと変わらない時間を過ごしていた。
…ほんの数分前までは。
今はどうしているか？
大通りのど真ん中で1人の女性と対面中である。
しかもその女性は鋭い視線を大先生に向けており、それを正面から受けている彼は冷や汗ダラダラ。
すっかり蚊帳の外に置かれているアルトは、先程青果店からもらったリンゴの内1つを丸齧りしながら、少し離れた場所でその様子をじっと見ている。
｢鬱君！この前一緒に歩いていた女は誰なの！？浮気！？｣
ut｢いやいや、誤解やで！？ちゃんと理由あんねん！｣
｢何？その理由って！｣
ut｢あー…の、ね？｣
現在進行形で修羅場。
まぁ理由はお察しの通り、大先生が他の女性と歩いている所を目撃してしまったようで。
大通りでばったり
ついには2人の様子を見ようと集まってきた人達で壁が出来上がってしまい、広い通りのはずなのに大渋滞…本当に迷惑極まりない。
さすがにまずい…と思ったアルトは、人混みを掻き分けて彼らの前に出る。
『なぁ、お2人さん。ちょっと周り見ようや』
ut｢アルトちゃん…｣
｢なんですかっ！これは私達の問題です！いくら幹部様とはいえ…｣
『そうやなくて。君らが長いこと話しとる間にめっちゃ人集り出来てるんよ。通行の邪魔やし、話すんやったらいい店あるからそっち行こ』
周りの人に謝罪をしつつアルトは2人を連れて歩いていく。
大通りから細い路地へと入り、入り組んだ道をスイスイと進んで着いた先は1軒のカフェ。
扉を開けて中に入ると、見えるのはレジカウンターと奥へと続く1本の通路だけで、テーブルや椅子はどこにも見当たらない。
これがカフェ？と大先生は不思議に思ったが、どうやらここは通路の先がいくつかの個室になっており、最初のメニューはレジカウンターで直接注文するような仕組みとなっていた。
確かにここなら人目も気にせずに話すことが出来るだろう。
3人はそれぞれ飲み物を頼み、指定された個室へと入っていく。
中はレトロ調で統一されており、初めて来たはずの大先生でも落ち着ける雰囲気を感じていた。
ここなら大通りよりも話がしやすいだろう。
暫くして注文した飲み物が3人分届けられ、それぞれ喉を潤してから本題へと入る。
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Aruto(プロフ) - コメントありがとうございます！ホントですか！？実は私もそのお言葉をいただいて(心が)ピョンピョンしてました！お仲間ですね^^！！！← 進展速度遅めの作品ではありますが、これからも｢脅威(♀)｣シリーズをよろしくお願いします！！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: e2efe79ded (このIDを非表示/違反報告)
不透明(プロフ) - 続編が来たって分かった瞬間部屋でずっとﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝしてました（笑） これからも頑張ってください! (2020年3月27日 18時) (レス) id: 187d5f8a14 (このIDを非表示/違反報告)
Aruto(プロフ) - コメントありがとうございます^^まさか一気読みとは…！笑 そのお言葉が作者の糧となります、ありがとうございます！！！進展速度遅めのこのお話ですが、どうか今後ともよろしくお願いします！！ (2020年3月27日 6時) (レス) id: e2efe79ded (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 面白くて一気に読んでしまいました笑 更新頑張ってください！ (2020年3月27日 3時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aruto | 作成日時：2020年3月25日 17時
