びんとろシェアハウス！！

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スーパーに到着してほどなくして、カートをひくミントスのカゴの中には強力粉、ベーキングパウダー、冷凍のカットほうれん草、魚肉ソーセージ、ミックスチーズ、無塩バターに卵に蜂蜜……。と食材が並んでいく。



ミントス「パンでも作るんですか？」


カゴの中身を見たミントスがAに問いかける。



「ご明察です！先日の焼き芋で余ったさつま芋を使って明日にパンを作ろうって約束していまして。」


ミントス「ああ、あの紫芋とさつま芋ですか。美味しかったです。」


急遽開催したため参加できなかった人のために残しておいた焼き芋のことだろう、ミントスはご馳走様でしたと手を合わせた。



「美味しかったならよかったです。とはいえ焼きたてが一番おいしいので、今度はミントスさんも一緒にやりましょう。」


ミントス「ええ、もちろんです。」



食材をカゴに一通り入れると、いちばん空いていそうなレジに並んだ。


店員さんが食材を一つ一つレジに通していく。


賢章さんと先生、正一さんが授業料だと言ってそれぞれ渡してくれた一万円札を丁寧に仕舞い、自分の財布をリュックから取り出す。


ミントス「あれ、お金預かってきたんじゃないんですか？」


「賢章さん達から授業料って言ってお金もらったんですけど、勿体なくて使えないので自分のお金から支払います。」



店員「お待たせいたしました。こちら合計が＿＿＿＿＿。」




ミントス「なるほど……。」



ミントスがふむ、と口元に手をやった。さっと財布を取り出すと、Aが小銭を数える間にトレーに一万円札を置いた。


ミントス「これでお願いします。」


「え、待ってくださいミントスさん＿＿＿」



店員「はい、一万円お預かりいたします。お釣りが＿＿＿。」


ミントス「Aさん、お釣り受け取っといてください。俺これ袋に詰めときますね。」


ミントスはレジ袋を２枚受け取り、カートごとサッカー台へ移動した。




「っミントスさん！お金！」


お返しします！と一万円を突き出したAを丁寧に断り、２つのうち強力粉の入った重いほうのレジ袋を持つと、Aを振り返った。





ミントス「じゃあそれ、俺からの授業料ってことで。」

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