びんとろシェアハウス！！

閑話休題！学園びんとろーる！前編！ ページ14

とある日本のとある県のはずれに存在するという、『びんとろーる高等学校』。


少子化か過疎化、もしくはその両方の影響を受けて全校生徒はたったの６人。先生を合わせても９人しかいないためか学年問わず仲のいいその高校に、新たな生徒が転入してきたらしい＿＿＿。



？？？「お、Aさーん。こっちこっち。」


「え？どこですか！」

道案内を引き受けてくれた先輩を見失ってしまい、転入生のAは慌てふためいていた。



？？？「こーっち、声のするほうに着いておいで〜。」


対する先輩はどこかぼんやりとした声でAを呼んだ。


「……あ。」

Aが辺りを見回す。階段上からこちらを見つめる先輩の姿を捉えた。



？？？「あ、見つかっちゃった〜階段上がっておいで。ところどころ軋むけど床が抜けたりはしないから安心してね。」


学校の床が抜けるという発想がない側からすると、その言葉は言ってしまえば余計な一言だったかもしれない。おかげでちょっと怖くなった。



「……先輩は」

？？？「しるこさんでいいよ、みんなそう呼んでるし。」


「……しるこさんは、転入生が来るとかって話を聞いていたりしたんですか？」


しるこに会ってから案内に至るまでの流れがやけにスピーディーだったゆえの質問だ。


しるこ「うん、知ってたよ。見ての通りこの学校ちいさいから、噂とかすーぐ広まっちゃうんだよね。」


しるこは溜息をひとつ零した。





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閲覧数一万↑と評価５０件ありがとうございます！ということで以前から温めていた箸休め的なものをお届けします。別世界としてお楽しみください。
この作品って面白いんか……？という気持ちになりつつあるのでこれまで以上に更新頻度が落ちるかもしれませんがご容赦ください。

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