*** ページ13
チーン、とオーブンが再び鳴った。
「バターロール第二弾が。」
Aが逃げるようにキッチンへ向かった。
しるこ「お、おおお俺もパン見たいな!」
Aを追うようにしるこもキッチンへ向かった。
キッチンへ来た途端Aとしるこがその場にしゃがみ込み、こそこそと顔を近づけた。
しるこ「どうする?逃げ道は限られてるよ。」
「絶体絶命ですよしるこさん……!」
トス、トス、トス
背後から足音が聞こえる。
二人は恐る恐る振り返った。
先生「なぁ〜にしてんのかな……?」
しるこ、A「「っっっぎゃーーー!!!!」」
二人の悲鳴が深山荘に響き渡った。
しるこ「うぅ……っ掴まった……。」
先生「二人だけ逃げようとするからでしょ全く……。」
先生が呆れたように笑った。
かるてと「そこまで嫌がるほどでもないでしょ、さっさと観ましょうよ。」
かるてっとがさらりと言い花江からブルーレイディスクを受け取った。
花江「ほら、Aちゃんも座って座って。」
「私もなんですね……。」
ソウデスヨネ……と大人しく座った。
いちはち「ただいまー……あれ、花江さん達来てるの?」
玄関口からいちはちの声が聞こえてきた。散歩がてら昼寝をすると言っていたので気持ちよく昼寝をした後なのだろう。
ミントス「お帰りなさいいちはちさん!さあ早くテレビ前に座ってください!さあ!ほら!」
ミントスが生き生きといちはちを迎える。いちはちは困惑顔だ。
いちはち「え……え?何?」
花江「お帰りなさいいちはちさん!お邪魔してます!いちはちさんも一緒に映画観るでしょ?面白そうなの借りてきたから座ってください!」
「お帰りなさい!いちはちさんお隣どうぞ!」
Aが助かったとでも言わんばかりの笑みで自分の隣を差し出した。
いちはち「ありがとう……?」
いちはちがAの隣に腰掛ける。先生が部屋の電気を消しカーテンを閉めた。
いちはち「ずいぶん雰囲気あるね?」
花江がそれを聞きニヤリと笑った。
かるてと「再生しますよー、はい。」
「いちはちさん、ごめんなさい……!!」
その日、深山荘には誰のものとも知れない悲鳴が響き渡ったという____
299人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まめこ(プロフ) - そらなぁさん» そらなぁさん、コメントありがとうございます!レス遅くなりすみません!発想を褒めてくださりありがとうございます!予定の調子が良ければ今月中にまた更新できると思いますので今後ともよろしくお願いいたします〜! (2021年3月12日 21時) (レス) id: 3aefbeea6b (このIDを非表示/違反報告)
そらなぁ - コメント失礼します。もう、読んでいてめちゃくちゃ楽しいです!bintrollのシェアハウスなんて私だったら絶対思いつかない設定なので、尊敬しながら読んでいます。体に気をつけながら更新頑張って下さい。 (2021年3月4日 23時) (レス) id: 9b06ee166f (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - ひめかさん» ひめかさん、初コメントありがとうございます!嬉しいです!色々立て込んでいて更新が遅れている状況ですが、ひめかさんからコメントも頂いたのでできる限り近いうちに更新しますね!本当にありがとうございます! (2021年3月1日 20時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ひめか - 初めてコメントさせていただきます!キュンキュンしながら楽しませていただいております(^^)これからも楽しみにしてます! (2021年2月25日 15時) (レス) id: 45f6c41ced (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - 言いそびれました!私もBinTRoLL大好きです!!!笑 この作品にたどり着いてくださり、誠にありがとうございます! (2021年1月29日 15時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まめこ | 作成日時:2020年9月6日 14時