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「っひひひ、やめ、くすぐった……ははは!」
かるてっとがAをくすぐり倒していた。
しるこ「何してんの二人とも……?」
しるこの姿に気付いたAがしるこに助けを求めた。
「しるこさ……っちょっとっははは助けて!」
かるてと「なんとなくAって可愛がりたくなるんだよな。」
しるこにAを引きはがされたかるてっとは満足げに笑う。
「それは……っ同居人冥利に尽きますね……はぁ。」
Aはまだ息を整えていた。
しるこ「で、何作ってるの?」
「バターロールですよ、そろそろ……お。焼けました。」
チーン、とオーブンが鳴った。
Aがオーブンを開けると、バターロールの甘みのあるパン生地が焼きあがった香りが辺りに充満した。
三人は幸せの香りをいっぱいに吸い込み、ほうっと溜息をついた。
かるてと「匂いだけで美味いわ……。」
しるこ「パンが焼ける匂いって安心するよね。」
焼きたてのバターロールにたっぷりのマーガリンを塗り、かぷりと口に含んだ。
マーガリンの適度な塩味とバターロールの生地の甘み、香ばしさが交わり、ふわふわのパン生地に含まれるほかほかの空気とともに口いっぱいに広がる。
「んー……幸せ……。」
はたと思い出したようにAがしるこを見た。
「そういえば、しるこさん達は何をされていたんですか?」
しるこ「あー……。」
ミントス「何かいい匂いがこっちまで届いてるんですけど何してるんですかぁ?」
かるてと「おーアニキ、パン焼いたんでアニキもどうです?」
ミントス「頂きましょうかね、しるこさんが帰ってくるまでホラーゲーム再開できないし。」
しるこ「うっ……。」
かるてと「あ、ホラーゲームしてたんですね。」
しるこ「花ちゃんがやってるときには面白いなって思うんだけど自分がやるのは怖すぎて……。」
「お二人ともホラーはそんなに得意なイメージないですけど、お好きでしたっけ?」
しるこ「あんまり得意じゃないよ、やっぱ怖いし。」
ミントス「俺もあんまりですね。」
その時、ピンポーンとチャイムが鳴った。
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まめこ(プロフ) - そらなぁさん» そらなぁさん、コメントありがとうございます!レス遅くなりすみません!発想を褒めてくださりありがとうございます!予定の調子が良ければ今月中にまた更新できると思いますので今後ともよろしくお願いいたします〜! (2021年3月12日 21時) (レス) id: 3aefbeea6b (このIDを非表示/違反報告)
そらなぁ - コメント失礼します。もう、読んでいてめちゃくちゃ楽しいです!bintrollのシェアハウスなんて私だったら絶対思いつかない設定なので、尊敬しながら読んでいます。体に気をつけながら更新頑張って下さい。 (2021年3月4日 23時) (レス) id: 9b06ee166f (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - ひめかさん» ひめかさん、初コメントありがとうございます!嬉しいです!色々立て込んでいて更新が遅れている状況ですが、ひめかさんからコメントも頂いたのでできる限り近いうちに更新しますね!本当にありがとうございます! (2021年3月1日 20時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ひめか - 初めてコメントさせていただきます!キュンキュンしながら楽しませていただいております(^^)これからも楽しみにしてます! (2021年2月25日 15時) (レス) id: 45f6c41ced (このIDを非表示/違反報告)
こひまめこ(プロフ) - 言いそびれました!私もBinTRoLL大好きです!!!笑 この作品にたどり着いてくださり、誠にありがとうございます! (2021年1月29日 15時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめこ | 作成日時:2020年9月6日 14時