びんとろシェアハウス！！

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Aが振り返る。



「し、るこさん……。」



今日のAの装いは紺地に黄色の小花が散ったとろみ素材のワンピース。肩から首元に掛けた紺のレース地がシンプルな繊細さと華奢さを演出している。胸下に巻いた細いダークブラウンのベルトは胸元に光る金のネックレスとよく似合っている。


要するに、いつも以上にお洒落だ。




そして、Aの後ろに立っていたのは＿＿＿



先生「チッ……バレちった。時間になったらしるこさんの部屋突撃でもしようと思ってたのに……。」


「バレちゃいましたね。仕方ないのでパーンとしちゃいますか？」


Aの言葉に先生はニヤッと頷いた。



パーンとする、の意味が分からず混乱する。



先生、A「「せーのっ！」」



しるこ「ちょっと待、パーンとす＿＿＿っ！」




パーンとするって何、と聞く言葉の途中で盛大な音が鳴り、思わず言葉を止めた。



目の前に紙吹雪が散る。


先生、A「「しるこさん、結成２周年おめでとう〜！」」



ほのかな火薬の香り、先生とAの手にあるカラフルな色合いの円柱状の厚紙。



どうやら音の正体、そして「パーンとする」とはクラッカーのようだった。



しるこ「……え。ありがと……。」




先生「え、あれ。反応薄い……？もしかして迷惑だった？」



しるこ「……ううん、嬉しい……ありがと……嬉しくて言葉出てこなくなっちゃった。」



しるこは胸に込み上げてくる感情のままに２人に抱き着いた。



しるこ「ぎぅ〜っ……ありがと。」



言葉にならない嬉しさのまま、強く強く抱きしめた。




「う、苦しいかも……しるこさ、苦し……。」


先生「嬉しいのは分かったから……分かったから、ちょっと緩めてくんない……？」




しるこは言われた通りすこし力を弱めた。



「はぁ……ありがとうございます……。今夜の配信、私もこっそり見てますね。」



にこにこと言うAにしるこも笑い返した。




しるこ「うん！ありがと！」







☆
ＢｉｎＴＲｏＬＬ結成２周年、おめでとうございます！ということでした！
これからもよろしくお願いいたします！

そして、引き続きびんとろシェアハウスをお楽しみいただけたらと思います！

さつまいもパン→←BinTRoLL二周年記念！

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