【01】 ページ47
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二宮さんには恋人がいる。梅宮さんだ。
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まあ色々紆余曲折あり、曲がり角を曲がって(詳しくは本編を見て頂きたい)、見事ちゃんとした恋人になった。
二人がお付き合い出来た理由に、俺がいなかったら確実に付き合えてなかっただろう。
なんだかんだで仲良く暮らしているようなのでホッとしてる。
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二宮さんは仕事柄、自由がない。だからこそ梅宮さんという一般人と付き合うのは如何なものか、と俺も最初は思っていた。
でも梅宮さんはしっかりしていて、身の程を弁えている。
このまま、平和な生活が続けばと思う。
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が、しかし。しかしだ。
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恋人になった二宮さんは歯止めが効かない。
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まあ色々紆余曲折があったからか(詳しくは本編を見て頂きたい)、二宮さんの梅宮さんへのデレは強く。
二人でいるときは大抵、梅宮さんの話かパズドラの話しかしない。
シンガポールの件だって、ぶつぶつ言いながら「Aにお土産買ってこ…」ってちゃっかりしてた。
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二宮さんはシンガポールに行きたくないと駄々をこねていた。
反対に
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『シンガポール、ですか！』
羽柴『ええ、映画の撮影で。』
『羽柴さんも行くんですよね。羨ましい！』
羽柴『梅宮さん、シンガポールは？』
『行ったことないんです。マーライオン、写真撮って来てください』
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梅宮さんは乗り気すぎた。
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梅宮さんと俺が同い年、ということもあるのか話は弾み
何より二宮さんの話で盛り上がる。友達があまりいなかった俺にとってそれは些細な幸せで
二宮さんもそれを察してくれているのか、何も言ってこない。
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行きたくない、と行ってきての板狭み。
尊敬してる人と、初めて出来たに等しい友達との板挟み。
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和也「羽柴、Aと飲みたい」
羽柴「無理です」
和也「…しゃーない、羽柴と飲むか。」
羽柴「なんですかその仕方ない感」
和也「男友達と飲むのか〜あーあ可哀想俺」
羽柴「え？」
和也「あ？ほら、撮影終わったから。行こ」
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ともだち。
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羽柴「……はい」
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うそ。友達と友達の板挟み。
ああ、なんて可哀想なんだ。俺は。
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fin.
微熱38℃ー微熱37℃ 0617番外編ー→←可哀想な俺。ー微熱37℃ 番外編２ー
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