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「何故ここに子供がいる」
『ふえ？』
キャンベルさんから離れて走っていたところ、体がふわりと持ち上がって、鋭い目つきの男性とぱっちり目を合わせた。
黒い服に黒い傘、そして黒い三つ編み。
首根っこを掴まれて手足をぷらんと垂らして笑いかけてみた。
『はぁい！』
「…俺は幼子を傷つけるほど性格は悪くない。元いた場所にとっとと帰れ」
そういって優しく下ろしてくれた。
『名前は？』
「范無咎だ」
『ふぁーうじー？……うじー！』
恐らく中国語。発音が難しい。
僕は名前を叫びながら細い足に抱きついてみた。
「離れろ」
『うじ〜♪』
「離れろと言っているだろうこの小娘「おい！そいつに手を出すんじゃねぇ！」
声のした方向に、バールを構えて此方を見据える青年1人。
「俺は出していない。こいつが引っ付いて来た。早く何処かにやってくれ」
「分かった。……来い、ラル」
なんだその犬を呼ぶ時みたいなのは…って、今、何て？
「いいから早く来い。ハンター困ってるだろ」
「アスレ方向にハッチがある。さっさと帰れ」
「ん」
「今回だけだ、傭兵」
『うじ〜！ばいばい！』
笑顔を作って青年の元に走った。
青年は僕をチラリと見て歩き出した。
『おててつないでいい？』
「甘ったれんな」
『でもっ、きゃ…ろうそくのお兄さんつないでくれたよ！』
「他は他、俺は俺だ」
『でも…』
「前見て歩け。柵にぶつかんぞ」
さっき名前を呼んでくれた気がしたのは気のせいか。
衣装のせいで錯覚してるんだ。きっと。
「今からこれ開けっから少し離れたとこにいろ」
『うん』
ギーコ、ギーコと音を立ててハッチが徐々に開いて行く。
ガチャンと音がして完全に開いたハッチの角に彼は立った。
「ほら、帰んぞ。自分で飛び降りて来いよ」
ハッチの中は暗くて底無し沼のよう。
足を踏み出せなくてもじもじしていたら
「っしゃーねーな…舌噛まないように口閉じてろよ」
脇の下に彼の手が入る。
くすぐったくなって身をよじった。
「暴れんな。離れないように掴まってろよ？…………よっと！」
彼は軽く地面を蹴って中に飛び降りた。
一気に視界が暗くなる。でも怖いとは感じなかった。
貴方の側にいれば、身の安全が守られる気がしたから。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 。。みかんさん» 夢主と占い師の掛け合いに乞うご期待下さい…！おまけ編はちょっと探鉱チックな所もありますので！ (2020年10月25日 20時) (
レス) id: 0005778f87 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - ３１日、、、推しが出るのか。よし、全裸正座待機をしなくては！← (2020年10月25日 20時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃＆リィル2(プロフ) - トバリさん» そうなんですよねー、特にべったーの考察とかそうですね！青い鳥で見かけたツイートなんですけど、お仕事を貰うためにわざと若い年齢を言ってるんじゃないかという偽造説好きです^^ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 04888e399e (このIDを非表示/違反報告)
トバリ - いつも楽しく拝見させていただいております！！傭兵は「ナワーブ・サベダー」自体が自身の階級という説もあるので、年齢と合わせて偽って記入されてる場合もありますね！ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 12a0f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃＆リィル2(プロフ) - イヴさん» 作者は資料集を凝視したのでサイコロを振りました。見事にファンブルが出たので正気度が昨日の夜中から低下中です（′∇′ ） (2020年10月20日 18時) (レス) id: 04888e399e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2020年6月2日 8時
