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ノートンside
試合が始まり、30秒くらいで1人がダウンする。
だから言ったのに。荷が重いって。
「はぁ…」
「今日のハンター吊らないわね…」
隣で一緒に解読するエミリーさんが言う。僕は深く溜息をついた。
僕等はまた暗号機に手をつける。無線機の向こうから起死回生使用のアナウンス。
おかしい…。あの子、起死回生のやり方を知っている。
荘園にいきなり迷い込んできて試合に何も知らないまま配属された子が分かるか？
やっぱり……
『ろうそくのお兄さーん！けがしちゃった！』
甲高い声が右耳に絡み付く。
エミリーさんがすぐに治療を施す。
「チェイス中じゃなかったの」
『ちぇいす？とかげさんと鬼ごっこしてるの！』
それがチェイスっていうんだよ。ってかこの試合自体鬼ごっこだし…
少女は治療されると言葉を濁して後退りし始めた。
まさかと思った矢先、心臓が高鳴ってハンターの接近を知らせた。
僕は本能的にヴァージンロードの方へ駆け出した…が、追ってこないし攻撃もしてこない。
僕の方が近かったはずなのに。
追ったのはあの子の方だというのか？
このままだとハンターは飛び上がってでもあの子を追い詰め攻撃するだろう。
「血塗れになるのを見たくない…か。……それは僕も同じなんだよね」
僕は暗号機にかけていた手を磁石へと移した。
つま先は背の方向へ。
「取り引きをしよう。君にこの宝石をあげる代わりにこの試合の勝利を私に譲ってくれないかね？」
『やだ！』
ハンターには気付かれているかもしれない。
耳鳴り範囲にいるのだから。耳鳴りをつけていないのだったらこれは好都合。
少女はハンターの持ち出した取引に即答で拒否の答を出した。
よくやった。
だが少女は甘物に引き寄せられて次の取引を成立させてしまう。
僕は墓の陰から飛び出してハンターの背に磁石を投げる。
自分の腹に付けた物とハンターの物が反応して、ハンターは後ろに引き寄せられ暫くスタンする。
炭鉱夫は一瞬の隙を見逃さない。
少女の元に駆けて行ってその前に立ち塞がるようにして片手を横に出す。
「気になって後をつけてきてみれば……
ルキノさんって弱者を物で釣るような人だった？危ないから君は僕の後ろにいてね？」
あの時の言動が今更ながらに恥ずかしくなる。
この試合だけでも僕の側にいてよ。
君が僕の事を嫌いでいても。
_________________________
ルキノさん元々はBJで出す予定でしたが色々早まったので許して下さい
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 。。みかんさん» 夢主と占い師の掛け合いに乞うご期待下さい…！おまけ編はちょっと探鉱チックな所もありますので！ (2020年10月25日 20時) (
レス) id: 0005778f87 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - ３１日、、、推しが出るのか。よし、全裸正座待機をしなくては！← (2020年10月25日 20時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃＆リィル2(プロフ) - トバリさん» そうなんですよねー、特にべったーの考察とかそうですね！青い鳥で見かけたツイートなんですけど、お仕事を貰うためにわざと若い年齢を言ってるんじゃないかという偽造説好きです^^ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 04888e399e (このIDを非表示/違反報告)
トバリ - いつも楽しく拝見させていただいております！！傭兵は「ナワーブ・サベダー」自体が自身の階級という説もあるので、年齢と合わせて偽って記入されてる場合もありますね！ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 12a0f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃＆リィル2(プロフ) - イヴさん» 作者は資料集を凝視したのでサイコロを振りました。見事にファンブルが出たので正気度が昨日の夜中から低下中です（′∇′ ） (2020年10月20日 18時) (レス) id: 04888e399e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2020年6月2日 8時
