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彼が落ちて行ったのは、このゲームを始める為に最初に集まった場所。
そこで触手？のような物にまとわりつかれて蹲っていた。
どうやって助けたら良いのだろうと狼狽する私は、実は彼が高所恐怖症であったことを知る。
何かのトラウマを再発させてしまったかもしれない。
「ごめんなさい私ったら！貴方が高所恐怖症だとは知らなくて……！！」
『お気になさらず。えっと…初めましてでしょうか？』
「そうね！私はアニー・レスターっていうの」
『僕はラルと申します。僕は貴女に惹かれて話しかけようと思っていたのに全くあの人達ときたら。助けて頂き光栄です』
やっぱりあれは助けを求めていたのね。
私はラルに誘われて、後ろの建物に足を踏み入れる。
きっとここは学校。私の行っていたところとはだいぶ見た目が違うけど何となく分かった。
あっ、そうだ！ここに入った時に歩いた廊下で私の得意技を見せてあげられるかも？
「そこにいてね！今からそこに向かって滑空するから！」
廊下の端まで走っていってジャンプ台を床に置く。
天井があるから頭をぶつけないか心配だったけど必要なかった。
私は空中で素早くグライダーを開いてゆっくりと彼の元に降り立った。
少しよろけて彼に飛び込む形になってしまったけれど、避けることなく抱きしめてくれた。
「私、この荘園についても貴方についてもよく知らないからもっと教え「どーせここにいるんでショ？」
初見でなんか胡散臭そうって思った方の声だわ！
『こっち、隠れましょう』
1番右端にあった部屋に2人で駆け込む。
多分ここトイレね。
『息、潜めてて下さいね』
「この踏み台…あの女性の物ですね。近くにいるかもしれません」
「子猫さん達〜？今出てきてくれたらイタい事シませんよ〜？」
震え上がる私の身がぴったりと彼の胸にくっつけられる。
そっと上を見ると、安心させるかのように優しく頭を撫でてくれた。
コツコツという靴音が飛び込んでくる。
「1個1個順番に開けてみましょうか」
「そうですネ」
キィ、パタンと開かれては閉じる個室のドア。
そんな時、
[ハンターが投降しました。残り5秒で荘園に強制送還されます]
「
大きい声で言ったつもりはなかった。
心の中で呟いたはずの言葉に口を押さえたのが早いか彼等の反応が早かったか。
「「みーつけた」」
その声だけで、悪魔達は私達の意識を奪っていった。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
