214 ページ47
アニーside
深海のようでいて引き込まれていきそうな青い目の男性。
招待されたエウリュディケ荘園という場所で行われ、飛び入り参加のゲームでそんな人に出会った。
堅苦しいマスクを口に付けてこちらを見た彼に会釈をした。
素敵な方ね。私、あの人と組もうかしら。
異形の者によって開始の合図がなされた直後、彼は別の人に秒速で取られてしまった。
「彼女は貰って行きますね」
かのじょ？あの人何を言ってるのかしら？
仕方ないからあの面白そうな人と組みましょう。また何処かで出会えると良いのだけれど。
「はぁ…迷ってしまったわ。あら？あの人は？」
ペアを組んでいた方とはぐれてしまった私の目の先にあの人がいた。
手を振ってくれたので思わず私も振り返した。
あの人に近くに言い争う男性が2人。
巻き込まれてしまったのかしら？助けてあげないと！
ペアがいないって事を相談したら今忙しいから別の方を探して？
何言ってるの。明らかに1人余ってるじゃない！
私は持っている瓶を地面に叩きつけた。
もくもくもく…と煙が出てきて、助けようと懸命に伸ばした手が逆に取られる。
『こっちへ来て！！』
この方は助けを求めていたのかしら。
近くでよく見ると、中性的な顔立ちをしているのね。これならさっきあの人が言ったこともなんとなく分かるわ。
「
「
まずいわ！このままだと追いつかれちゃう！
そうだ、このおもちゃを使えば彼は逃げられる！
「待って」
『立ち止まらないで』
「違うの。これに乗って飛んで逃げて。私もすぐに追いつくから」
ああ、追手の声がどんどん近づいてくる。
私は彼をジャンプ台の方に押した。対する私は飛んでった方向へ走り出す。
宙へ身を躍らせた彼は無事かと上を確認したところ、丁度バランスを崩して想定違いのところへ落ちていくところだった。
「彼女だけでも捕まえましょう」
そんなことさせないと、私も彼の後を追って空高く舞い上がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
