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マーサside

「おお!彼の振れ幅は常に8と9を行ったり来たりしているようだ!」
「対するラルは0から2の間ね。変動があっても3には中々行かないわ」
「仲が良いと聞いたけど、嘘だったのかなぁ」

「皆さん何をしてらっしゃるんでしょうか?」

「ヘレナ、私達はここを去ろう。良くない事が起こる気がするんだ」


ヘレナと2人、試合から帰ってくるとやけに観戦室が騒がしいのに気づいた。
興味本位で覗いて何かを察知し、すぐさま立ち去ろうとしたらヘレナに手を取られた。


「私、皆さんが何を見ているのか気になります!
マーサさん、私に何が起こっているのか教えてくれませんか?」

「お、2人共何しているんだい?ちょっと面白い事が起こっているから入りなよ!」

「デミ……!」


酒瓶片手に部屋の中に押し込まれる。
空いたスペースに私と2人が座った。


「私もよく知らないんだけど、なんでもバルサーがある実験をするのにあの2人が使われたらしくてね。彼等の親密度を確かめる為に心拍数を使って数値付けるらしいんだ」


モニターに目をやると、ジェットコースターの駅で話しているナワーブとラルの姿が映る。


「その数値はどうなっているんですか?」

「ナワーブが初っ端から高い数値を叩き出している。カスタム前にも会話はしていたそうなんだが、その時から爆上がりだったらしい」

「さっきラルを肩車してたけど、その時は10とかだったよ!彼女は変わらずだったけど」

「こんな監視するような事して怒られない?その、エミリーとかに」

「あぁ、彼女ならあそこで記録を採っているよ。
カウンセリングに使えるかもしれないってね」


駄目だ……最後の助けのエミリーも既に毒されていたとは。


「ラルね、肩車されてる時ちょっとだけ笑ってたなの!ほんとにちょっとだけなの!」

「ツェレ、頼まれていた物を作ってきたぞ。私のまじない付きだ」

「ちょっとパトリシア!それは危ないわ。皆、度が過ぎてる事を自覚したらどうなの?」

「ありがとうパト。マーサ、皆正常よ?」

「もっと違うやり方があったでしょう!?」


口論になりかけた所に、急に視界が暗くなった。


「停電?」

「マーサ、少しだけこのままで。君らは見ちゃいけないものが映った」


デミが目元を手で覆っていたらしい。



「どうしてそんな真顔なの?」

「説明するには一晩かかるよ」

「すみません、戦争勃発良いですか?」

「イソップ、何がどうしてそうなったのよ……」

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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます!(*´`)更新頑張ります!! (2021年3月1日 9時) (レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね!更新頑張ってください!応援してます! (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白狐ーbilyakkoー | 作成日時:2021年2月27日 1時

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