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ナワーブside

「はー食った食った。さっさと風呂入って日記書いてもう寝るかなぁ」

「ナワーブ君!」

「お、エマどうした……って、なんで泣いてんだよ?おい、何があった!」


誰もいなくなった食堂の明かりを消し、膨れた腹をぽんぽんと叩きながら自室への道をゆっくりと歩いていれば、前から泣いて目を腫らしたエマが駆け寄って来た。


「ラルを、ラルを止めてほしいなの!止められるのはナワーブ君しかいないの!」

「今日の朝といい危ねぇことしてんだろ?まぁ聞くだけ聞くわ」

「ひ、必要以上の試合に出てるなの。ラルは今日5つの試合が入ってたなの。でもそこにカスタムを沢山追加してるの」

「チェイス練だろ?幾つだ?」

「エマが知ってる限りでは、じゅ、10個……」

「は!?!?」


1日に15試合。逆にそれだけやって体が保ててるのが不思議だ。
俺はエマに別れを告げて恐らくいるであろう待機部屋に向かおうとしたその時だった。


「ナワーブ、着替えてから行ったほうがいいよ」


角のところで目元を押さえるイライにそう声をかけられた。

「うわっ、ちょ、びっくりさせんなよ」

「君がその衣装を着替えて待機部屋に着く頃に、彼女も13試合目を終えてそこに着くだろう」

「着替える必要ねーだろ」

「……お願いだ。私の天眼がそう知らせている」

「分かったよ。外れてたら恨むからな」


勝手にするといいよ。と、言うイライを置いて俺は自室へと走り出した。









「エミリーは命に関わるからって必死で止めてたなの。勿論私も」

「でも今の彼女に私達の声は届かない。彼の声すら届くかどうかも分からないけれど」

「イライさんは何で着替えてって言ったなの?」

「射撃場であの衣装を着たナワーブを見たラルの目が凄く曇ったんだ。
ラルが今の行動に走ってるのはそれが原因だと考えたからだよ」

「エマ達には何が出来るの?」

「今は何も出来ない。ただ、落ち着いてから話を聞いてあげよう。今の彼女には心の休息が必要だ」

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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます!(*´`)更新頑張ります!! (2021年3月1日 9時) (レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね!更新頑張ってください!応援してます! (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白狐ーbilyakkoー | 作成日時:2021年2月27日 1時

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