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『っふ、ゔ……あー体が吹っ飛んでくー』
一緒のメンバーの幸運児さんにハンターはアンデッドだと教えてもらったのだが、それが誰だかも知らないし飛び斬りはかましてくるわ吹っ飛んだ体が地面に叩きつけられるわ……
『もう意味分かんない』
宙に吹き飛ばされど血がそんなに出ない。頭を打ちつける事はなくとも脇腹を強打したりする。
暗号機は残り2台、仲間は僕と幸運児さんの2人のみ。
椅子に座ることが出来ないから大人しく失血死を待っている。
助けなんて要らない。だってその方がどくどくと流れ落ちていくでしょう？
「衛生兵さん！起死回生は使った！？」
『使い切りましたね……。まぁ限界まで踏ん張ってますけどもういいですよ。
墓側にハッチがあるのでそこから逃げて下さい』
「諦めちゃ駄目だよ！は、ハンター撒いてくるからもう少し耐えてて！」
凄いなぁ……。
うーん、僕の何が悪くて即死したんだろう。
あぁ、ごめんなさい。時間みたいです。
また今度お会いしましょう。
『この突刺どうやって抜くんでしょう……？』
美智子さんのいる永眠町からうってかわって今度は赤提灯の浮かぶ中華街。
体を貫く太い突刺を暗号機の側で眺めながら呟いた。
2回目の試合で当たったハンターは破輪。
3兄弟のハンターだが、人の姿から車輪の姿へと変わり板を倒したそばからバキバキ壊して進んでくる厄介なハンターだ。
「私が抜くわ」
『先生』
「貴女、さっきの試合終わりに念入りに治療しなかったでしょ」
『バレました？』
「立て続けに試合が入ってるのは仕方ないわ。でも包帯だけはきちんと巻いときなさい。元から傷が多いんだから」
とんがった先っちょが臓器を擦れば口から血反吐が溢れ出る。
迷惑をかけたくないから僕はそれを急いで飲み込んだ。
「すぐそこの暗号機解読しちゃいましょう」
『はい。ここには色んなハンターさんがいますね』
「そうね。全員厄介だけれどこのハンターはそれ以上よ」
提灯を突風で揺らし、雷のようにギャリギャリギャリと車輪が転がり込んでくる。
僕は咄嗟に右に、先生は左に逃げて離れ離れになるがその判断が間違っていたことを知る。
すぐに後を追いかけるも方向転換した車輪に何回も轢かれて突刺が数本刺さり、情けなくダウンしてしまう。
『吊るくらいならいっそこのまま殺してくれ……』
先生がどうなったかは知らない。
座らせられた瞬間に意識が飛んだから。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
