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『で。他に何か言いたい事は?』
「ﾅﾆﾓｱﾘﾏｾﾝ」
『こんな装置で僕を堕とそうとでもしたんですか？まぁ別に受けて立っても良いんですけど』
数値がカンストして黒い煙をプスプスと上げている機械と自分の前で土下座している、いやさせた何人かのサバイバーを交互に見る。
『女性の方々は離れていいですよ』
「は？いや共犯……」
『女性がこんな事するわけないじゃないですか。脳味噌腐ってます？』
「君、女性への偏見凄いな！？」
数時間前に囚人の彼に渡されたシールは兄との親密度を確かめる為のもの、オフェンスの彼に口に突っ込まれたスコーンは心の声を強制的に引き出させるもの。しかも食べた本人はその事に気がつかないというのだから恐ろしい。
この事実に気がついたのは、横でふんぞり返っている彼女のおかげだ。
彼女が表に出ている時に、話しても分からないだろうという判断により誰かが教えたらしい。
まぁこの体に戻った時に真っ先に伝えにきたのだが。
『こんなことして何が楽しいんでしょうかね？』
「さ、さぁな……というかお前がもっと気さくだったらこんなことにはならなかったんじゃないのか？」
『あ゛？人生もう一度やり直して来いと？』
「そこまで言ってないだろ」
『無駄口叩いてるんだったら次の試合でいかなる状況でも治療しませんからね？』
「じゃあ俺も救助しに行かねぇから」
『ちょっとした記憶が吹っ飛ぶくらいの脳震盪でも起こしときますか？』
「若さでは勝ってても人生経験舐めんじゃねぇぞ」
「勝手に兄妹喧嘩始めちゃったよ……」
相手を見下しているような態度であるが、身長がほぼ同じなので努力は皆無に等しい。
『ってか、先程のスコーンあるじゃないですか。まだ余ってます？』
「な、ないよ」
『うーん、残念です。弱みでも握ってやろうかと……いえ、何でもないです』
「今はっきりと聞こえたけど！？！？」
『でも色んな人の声が聞こえちゃうのも煩いので実験が最小限で良かったですね』
鉄パイプを落として遠くに蹴り飛ばす。
『これに懲りたらもう2度とこんな事はしないで下さいね。普通に話しかけて下さって結構ですから。
ちょっと顔貸して下さい』
「何だ？」
『__________________________？』
「〜〜〜〜〜ッッ！？」
『貴方も早めに待機室に来てくださいね』
___________
「ナワーブ、どうしたんだい」
「何でもねぇっ」
「何で顔隠してるの？」
「何でもねぇって言ってんだろ！！」
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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
