9。階段上の金色 ページ12
A「フレディ…っ?!」
彼女は私の腕を思い切り掴んで走り出した。
屋上に行こうとでもしているのか。
何のために…?
金髪の少女が、ゆっくり両手を前に出す動作を確認できたところで、
建物の影になって彼女の姿は見えなくなってしまった。
昇降口で靴を履きかえているとき、
フレディが栗色の髪をなびかせながら口を開いた。
フレディ「――そういえば、昨日家に行ったとき、気付いたんだけど‥…」
私の方が早く履き替えられたので、乱れた髪を整えながら相槌を打つ。
フレディ「悪魔と話したことあったりする・・・・・・?
えへへ、ついでに私は…天使と話したことがあるんだけれど」
それは、いつものように冗談半分のような口調。
余計なことは何も言わずに、ただ一言、『悪魔の使いなの』と返した。
フレディも、にこやかにほほ笑んで、頷くだけ。
フレディ「――じゃ、行こっか!」
屋上へ通じる、ただ一つの、地味で目立たない階段が目の前にある。
ただ、いつもと違うのは、
シャッターが開いている事だけだろうか?
異常なほどの、背中に冷や汗が流れるような、
変な空気が、階段周辺に漂っていた。
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びくうさ(プロフ) - 長友 円香さん» ありがとうございます!!! 頑張ります!! (2013年8月31日 20時) (レス) id: a5d0435f09 (このIDを非表示/違反報告)
長友 円香(プロフ) - 凄いです。更新頑張って下さい。 (2013年8月31日 17時) (レス) id: 00d0ce3ecb (このIDを非表示/違反報告)
びくうさ(プロフ) - ヨル@復帰(新アカウント)さん» ありがとうございます! これからも素敵と言われるように頑張ります!! (2013年8月7日 8時) (レス) id: a5d0435f09 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル@復帰(新アカウント)(プロフ) - とても素敵です。続きが楽しみです。更新頑張ってください。 (2013年8月6日 17時) (携帯から) (レス) id: b9325e9039 (このIDを非表示/違反報告)
びくうさ(プロフ) - シオミさん» ありがとうございます!! 世界観かあ……嬉しいです!! (2013年7月5日 18時) (レス) id: 8fc94feb46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びくうさ | 作成日時:2013年5月28日 19時