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Aside
A「…光っ、」
八乙女内科。
光「…A。」
光は、何かを知っている表情をしていた。
光「これ…あいつから。」
そして光は、封筒を差し出した。
裏には綺麗な文字で“伊野尾慧”の名前が。
中を開ける。封はされていなかった。
『Aちゃんへ。
Aちゃんがこの手紙を読んでるってことは、無事に光さんから手紙を受け取ったってことかな。
突然だけど、こんな終わり方をしてしまってごめんなさい。
でも俺には、これ以外の方法は思いつかなかったから。ごめんね。
俺とAちゃんは、恋に落ちてはいけない者同士だったんだ。
俺…伊野尾慧と、Aちゃん、実は血の繋がりのある家族だって、知ってた？
年齢なんて俺、言わなかったけど。
Aちゃんより4歳上の、28歳なんだ。
Aちゃんは、名字は岡本だって言ってたよね。
でもそれは、圭人と家族になってからのものだから。
その前の苗字は？
知らないでしょ。
だからね、これから、本当の話をしていこうと思う。
俺とAちゃんの両親は、すごく優しい人達だった。
Aちゃんが産まれてから約１年、家族４人で過ごしたんだけど覚えてるかな。
あの時に戻れたらなって、今でも思うよ。
でも、それは無理。
幸せな日々は一瞬だった。
俺もまだ５歳くらいだったから、詳しくは覚えてない。
あとから知った話だけど、俺たちの両親は殺人の罪を被せられたんだ。
そして…殺された。
俺とAちゃんはバラバラになった。
Aちゃんは親戚の圭人の家に。そして俺は、施設に引き取られて。
そこで、生き別れになったんだ。
Aちゃんはそこで、岡本Aっていう名前になった。
だから本当は、Aちゃんも伊野尾Aなんだよ。
信じられないって思うかもしれない。
けどこれが事実なんだ。
そして俺は今まで、殺人を犯した夫婦の息子だって思われて生きてきた。
それは、どう頑張ってももう隠すことは出来ないんだよ。
だから、俺は逃げるしかない。
昔のことをしつこく攻めてくるマスコミや記者から、逃げるしかない。
でも。
逃げてる途中、マンションでAちゃんと会ったのは、本当に嬉しくて。顔なんてよく覚えてなかったけど、１発だった。
さて、そろそろにげなきゃだから、単刀直入に言います。
俺みたいな人生を歩まないで。
これからもずっと、愛してる。
誰かと結ばれて幸せになれよ。』
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あいす。(プロフ) - つつもこいろさん» そんなっ!!ありがとうございます…！そんなこと言われたの初めてです(><)本当に、感謝しかないです！ありがとうございます!! (2017年12月29日 21時) (
レス) id: b9cecfea1a (このIDを非表示/違反報告)
つつもこいろ - 泣けました (2017年12月29日 12時) (レス) id: 79ed1afc42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす。 | 作成日時：2017年10月28日 13時
