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Aside
──現場は、颯爽としていた。
A「…慧…！」
警備員に押されながら、人の波に飲まれながら叫ぶ私。
A「いや…死んじゃいや！」
横断歩道の真ん中に、慧は倒れていた。
頭から、真っ赤な血を流して。
A「いかないで…！まだ、ちゃんと愛してるって言ってない…！
結婚したいって、言ってない…！
慧のご飯、もっと食べたいって言ってない…！」
泣き叫ぶ私を、詰め寄る人々は避けていく。
警備員「さがってください！」
慧の顔は真っ白で、ぽてぽてしていた唇までも真っ白だった。
つい何日か前…私を壁に押しやったあの綺麗な手も、今は血で赤く染まっている。
消防隊員「岡本さんですね？！この方、間違いないですか！」
騒然とする現場で、はっと声が聞こえた。
前を見ると、童顔の消防隊員がいて。
有岡…と書かれた名札をつけていた。
有岡「すいません！救急車が間に合わなくて、慧さんは優先順位が低くてまだ乗れないんです！」
つまり…死亡している可能性がある、ってこと。
既に死んでいるを救急車にのせても意味がないから…。
A「私、岡本です…！慧は…！慧は、生きてるんですよね！？」
正面衝突。
確かに慧の周りでは、慧を含め7人ほど人が倒れていた。
意識がある人、そうでない人。
足や手が、変な方向に曲がった人。
泣き叫ぶ人。
ただ、慧だけは何も言わない。
──時空がずれているようだった。
有岡「わかりません！生きていたとしても、目を覚ますかもわからないんです！」
有岡さんは軽傷の人を救助しながら、私の問いに答えてくれた。
.
.
そして…。
しばらくして、慧は運ばれていった。
時間にして、事故にあってからおよそ1時間30分。
その間、慧は１度たりとも動くことは無く。
救急車のサイレンが遠く離れていくのを聞きながら、私は道路に座り込むしかなかった。
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あいす。(プロフ) - つつもこいろさん» そんなっ!!ありがとうございます…！そんなこと言われたの初めてです(><)本当に、感謝しかないです！ありがとうございます!! (2017年12月29日 21時) (
レス) id: b9cecfea1a (このIDを非表示/違反報告)
つつもこいろ - 泣けました (2017年12月29日 12時) (レス) id: 79ed1afc42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす。 | 作成日時：2017年10月28日 13時
