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Aside
しばらくして、モールに到着する。
割と大きめなここは、私もよく買い物に来るモールで、１階に自転車屋さんがあるんだ。
慧は自転車をとめ、鍵もしっかり抜いてから私のところにかけてくる。
慧「ごめんごめんっ、自転車小屋ちょっと混んでて…」
A「ううん、大丈夫。
…じゃ、行きますかぁ！」
慧「うんっ、」
慧と２人、肩を並べて歩く。
地上から入ってすぐのところに、自転車屋さんはあった。
慧「…へぇ〜…すげぇ。今、こんなのあるんだね、！」
そう言いながら、自転車をじっくり見ている彼の横顔はすごく真剣で。
…不覚にも、“美しい”って、そう思ってしまった。
慧「Aちゃん、」
A「…。」
慧「Aちゃん？」
A「え、あっ、なに！？
ごめん、ぼーっとしてましたっ！！」
急に話しかけられてもう…///
って…なんで自分がこんな感情になっているのか、というより、そもそもこの感情はなんなのか。
さっぱりわからないまま、時が過ぎていく。
慧「…俺…この自転車がいいんだけどな…」
そう言って慧が見せてきたのは、かっこいい感じの自転車だった。
青っぽいフレームをした、大きいサイズ。
ダイナミックについたカゴは、下が編み込んであって。
後ろには、フレームとお揃いの色で、しっかりとした荷台がついていた。
A「うん！すごくかっこいいと思うな！…これでいい？もうお会計できる…けど。」
私がそういうと、もうこれしか目に入らない、なんて慧は笑って答えた。
そのまま店員さんを呼んで、買う趣旨を伝え、高さを合わせたり防犯登録をしたり、最後にお金を払って店を出ると、あっという間に日が暮れてしまっていた。
慧「…ごめんね、ありがと。」
夕日に照らされた慧の顔が、そう言っている。
A「全然。…ねぇ、このまま少しどこか寄り道しない？」
私がそう言うと、慧はにっこり微笑んでうなづいた。
慧「しばらく行くと海があるんだ。
…そこに、行ってみない？」
A「もちろん。」
慧「よし。んじゃあ、しゅっぱーつ！」
慧はテンションが上がったようで、すごくわくわくしてる。
でも、この感情…。
本当に、いったい何なんだろう──。
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あいす。(プロフ) - つつもこいろさん» そんなっ!!ありがとうございます…！そんなこと言われたの初めてです(><)本当に、感謝しかないです！ありがとうございます!! (2017年12月29日 21時) (
レス) id: b9cecfea1a (このIDを非表示/違反報告)
つつもこいろ - 泣けました (2017年12月29日 12時) (レス) id: 79ed1afc42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす。 | 作成日時：2017年10月28日 13時
