ビジューのような・・瞳。(ybxym)ビジューシリーズ(４)

＝すき・８＝ ページ8

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


次の日の放課後。

おれは、風磨と２人通学路を帰宅中・・。




学校を出て・・電車乗って

今、家の近所歩いてる＿＿＿＿＿。




ぁぁ〜〜どうしよう。もう家に着いちゃう。

はぁぁー・・。

それまでに話すチャンスは、たくさんあったのに

兄ちゃんみたいに、うじうじ。もじもじ。

全然話しを切り出せない・・。




風磨は、おれの様子を伺って

待っていてくれてるみたいなのにぃぃ。

なさけなぃぃ・・。



俯いて、しょんぼりしちゃったおれの頭を

風磨が、やさしくポンっと小突いて

「はぁ〜〜。」ってため息。

「何だよ、涼介。お前らしくねぇーじゃんっ。
　もじもじ。うじうじさ〜。言いたい事あんだろ？
　ほら、早く言えよ。＿＿＿ったく、ウゼェなっ。」


「ぅ、うぜぇってひどぃじゃんかぁ〜〜。
　・・と。ちがぅ、ちがうっ。・・あのね、
　風磨・・そのー・・ごめんね＿＿＿。
　今まで、全然気付かなくて・・ごめんなさい。」


「あやまんじゃねーよ。俺が切ねぇーヤツみてぇじゃん。
　・・まぁさ＿＿＿ちょっと、そこ公園行こうぜ。」


「ぁ・・ぅん＿＿。」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



夕暮れ時の公園＿＿＿＿

２人で、朱色に染まったベンチに座って

おれはもう一度謝ろうと

すぅっと息を吸ったら・・風磨が＿＿＿



クスクス笑いながらおれを見て

「なぁ、涼介。」


「な・に・・。」


「今回の事でさ、
　色々、気付いたし・・思い出した事・・
　あるだろ・・。」


「え・・。いろいろ・・。」


「ああ。俺がお前の事好きだっつてさ。
　んで、宏太さんの事好きなんだろって
　言ってから・・気付いたし、思い出したろ。
　今の気持ちも。ずーっと前の気持ちもさ。」


「・・え。風磨、気付いて・たの・・？
　おれが保育園の時、こうちゃん先生のコト
　好きだった。。コト＿＿＿。」


「ああ、気付いてた。＿＿＿だからさ、俺＿＿。
　俺さ、そん時もお前に言ってんだよ。」


「言ってる・・？」


「おー。こうちゃん先生が居なくなっちゃうって
　泣いてる涼介に・・俺、好きだって。言ってんだ。
　またさ、今回みたいに焦ってさ＿＿＿。」


「すきって・・え・？」


「覚えてないだろ？
　だってよ〜涼介、忘れちまったんだ。ぜ〜んぶさ
　こうちゃん先生の事も、俺の・・告白もさ＿＿＿。」


「・・・ご、ごめんね。ふうまぁ・・。」


「だから、あやまんなってっ。
　ふふ・・でさ、涼介。」

＝すき・９＝→←＝すき・７＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す