ビジューのような・・瞳。(ybxym)ビジューシリーズ(４)

＝好き・３４＝ ページ35

「そんな事は＿＿＿と、ゆーかね。
　宏太、あのね‥実はお母さんには
　・・バレてるんだぁ・・。」


「え？お母さん？？」


「ん。そーぅ。‥土日のお泊りのコトね
　お母さんに言った時ね」


「おお。」


「そしたらお母さんがね
　『ほ〜んとアンタの好みブレないわねぇ〜』って。」


「ふふっ、好みね。
　‥つーか、涼介のお袋さん俺の事知ってる？」


「ん。初めてお泊りして帰った日にね
　おれ、写真見せたの。んでーそれからね
　お母さんに宏太の良さを、２時間話して〜
　そんでね〜〜」


「ちょっ。。ちょい待ちっ。
　‥涼介、俺の良さ‥２時間？？」

「ん。２時間♡
　ふっふー足りないぐらぃ〜。」


「有り難ぇ〜けど‥。すげーな２時間か。
　よく付き合ってくれたな。
　涼介ママ、ちょ〜優しいーじゃん。」


「ん。ニコニコして聞いてくれたよ。
　それで、それで〜って。」

「ほぉ〜、聞き上手だな〜。」

「ん、そうなの。あ、それでね、ついこの前ね
　土日のお泊りのコト言ったのね。」

「ほぉほぉ。」


「そしたら〜、お母さんが言ったの。
　『あら〜恋に気付いたんだ〜。
　 案外今回は早かったわねぇ〜♪』って。」


「くくくっっ＿＿。面白ぇーな。
　つーか、涼介顔に出過ぎなんだよな。」


「ん、それもあるみたぃ。‥ふふ。
　それでその時にお母さんが言ってたの
　好みがブレないわねぇ〜って。」

「ホント、ブレないんだな。」


「ん。そうみたぃ。そー言われると‥
　好きな俳優さんとか、宏太に似てるかも‥。」


「ふふふ。ん〜きっと、薮家の顔が好きなのかもな。
　つーか、俺のじーちゃん。あ、親父の親父な。
　ふふ、そ〜なると、じーちゃんも好みかもな。」


「おじぃちゃん・・。
　んっと―‥居る？今日、おじぃさん居る？」


「居る居る。俺の実家、三世代揃うぜっ♡」

「わ〜。ちょっと楽しみかもー‥。」


「ふっ。＿＿ほら、あそこの角曲がったら
　すぐだ、涼介。」


「わぁー‥どきどきー。」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



閑静な住宅街の一軒家。

デカい門を通り、デカ目の玄関のドアを開け俺は叫ぶ・・



「たっだいまぁ〜〜。お〜い、親父ぃ〜〜。」



玄関から続く、案外長い廊下の奥から

「はい、はい。は〜〜い。」って親父の声がして

俺と同じく、クシャっと目をなくして笑い

「お〜お〜。お帰り〜〜宏太と＿＿その子・・は？」

「あ〜。俺の仲いい嫁っ。」

「よ・め？？」

「あっ。間違えたっ＿＿。」

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