ビジューのような・・瞳。(ybxym)ビジューシリーズ(４)

＝すき・３＝ ページ3

「ん。もぅ〜そーぅっ。やだやだ、涼ってばぁー。」


そう言って侑李は、布団をバフバフ叩いて照れながら

おれが聞いてもないのに・・また話し出す・・。

「そ、それでねぇ〜・・・涼。
　ゆうくんがね、ちゅ。って‥してくれたの。
　・・でも、でもね・・。」




おれはため息混じりに

「でも・・なーに、侑李。」


「んー‥。ホントはね、もっとー・・
　もっと、えっちなのして欲しかったの‥ぼく。」


「＿＿＿えっちって・・。」


「んと、だから〜。
　でぃーぷなの。舌が入ったりーするやつー‥。
　んはっ。んもぉ〜〜やだぁ。てれるぅ〜。」

って・・侑李ベッドで、ジタバタ。




はぁぁー・・。

侑李ってば、すごく嬉しそうだなぁ・・。

・・あーぁ、おれなんてさぁ。



「はぁぁ〜〜〜・・。」って深いため息ついて

部屋着に着替えたおれは

侑李の隣にバフッと腰掛けた。



侑李がおれの顔を覗き込んで

「涼、どーしたの？なにかあった？」


「んー。‥実はね、風磨がねぇー・・。」


「あぁ〜。風磨、言ったの？
　とうとう言ったんだ。風磨、好きって。」


「へぇ？？」


「だから〜、言われたんでしょ、好きって。
　お休み開けてから、涼が“宏太宏太”って
　うるさいから、焦ったんでしょ風磨。」


「へ？・・え？？‥侑李、知って・・？」


「知ってるのなにも、風磨は保育園の時から
　涼の事、好きだよ。」


「えっ・・ほ、本人に・・聞いた？」


「聞かなくてもわかるよぉ〜。
　風磨がいつ頃から、涼の事恋愛対象として
　見て意識してたのまで、手に取る様に
　わかるよ〜。」


「えぇ・・いつ？」


「ん〜・・。保育園の時から好きだったけどー。
　・・ふふ、たぶん‥性の目覚めはね〜
　４年生の時だよ〜。」


「‥せぃの・めざ、め・・。」


「ん、そう。プールの時とか、すっごく見ない様に
　してたしー。‥あ、でも〜中学生の時はね、
　チラチラ見てたけど・・。ふふ。」


「ちらちら・・。」


「でも、そっか。
　言ったんだね、風磨。‥で、涼はどーしたの？」



おれは、「うー・・。」って唸って俯いて

「‥ど、どーしたって・・。
　そんな事言われても・・分かんないしー。
　キスしたぃって・・言われても‥こまるし・・。」


「ふぅ〜ん。
　・・涼は、風磨とキスしたくないんだ？」


「そ、そんなのっ‥こまるっっ。」


「へぇ〜・・じゃあ、僕とは？」


「何言ってんの、しないよっ。」

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